スターフィッシュとコーヒー

"and started this song Everything's OK"

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"Ain't No Mountain High Enough" Diana Ross, Ashford & Simpson

 「"Ain't No Mountain High Enough"はマーヴィン・ゲイとタミー・テレルのデュエットが最高、それ以外は認めない」みたいなことを別に言ってもいい気もするけど、実際はカヴァーも好きです。そもそもいい曲だし、それに素晴らしい歌い手は曲に力を与えることができると思うのです。マーヴィンとタミーが歌ったことによって"Ain't No Mountain High Enough"はもう一つ上の曲になっていると言っていいかもしれない。

Diana Ross "Ain't No Mountain High Enough"でオリジナルの次に有名なのはダイアナ・ロスのカヴァーですよね。1970年にシングルでリリース。ダイアナ・ロスのソロでのファーストアルバム『Diana Ross』(1970) に収録されてます。最初はちょっとパワー不足だと思ったものだけど、今はこれはこれで好きです。
 思うにこのカヴァー、タミー・テレルへの追悼なんですよ。だからこういうアレンジなんじゃないでしょうか。

Marvin Gaye & Tammi Terrell このダイアナ・ロス・ヴァージョンのプロデューサーは、作曲者でもあるアシュフォード&シンプソン。マーヴァン・ゲイ&タミー・テレルと共にモータウンでのキャリアをスタートさせ、そのヒット曲のほぼ全てを書いています。すごい思い入れがあったはずです。マーヴィンとタミーに刺激を受け、いっしょに成功し、病に倒れ病院を抜け出してレコーディングするタミー・テレルとも付き合ってもいるのですから。特にヴァレリー・シンプソンはアルバム『Easy』(『The Comple Duets』に収録) でタミー・テレルの覆面代役シンガーまで務めされられちゃってるわけですし。盟友であり恩人のような存在だったんじゃないでしょうか。
 タミー・テレルが亡くなった悲しみと、輝く女性だった彼女がどこまでも高みに昇っていくように。そういう想いがこの"Ain't No Mauntain High Enough"に溢れていると思います。もちろんアシュフォード&シンプソンが才能と実力、そして確かなプロ魂を持ったチームであるということも重要です。
 ベリー・ゴーディ(モータウンのボス)は最初この曲をリリースするのを渋ったんだけど、アシュフォード&シンプソンが頼み込んでリリースしてもらって、結果は全米1位という記録が残っています。

 ダイアナ・ロスは60年代から現在まで非常にキャリアが長いので、聴いた時期によってわりと好き嫌いがあるんじゃないかと思います。僕もある時期以降の彼女は聴きませんが、シュープリームズ、そしてこのアシュフォード&シンプソンがプロデュースとソングライティグを手がけたアルバム『Diana Ross』は大好きです。

 ダイアナ・ロスの"Ain't No Mauntain High Enough"には3分半のシングル・ヴァージョンと6分のアルバム・ヴァージョンがあって、ベスト盤だと多分シングル・ヴァージョンが多いと思います。僕は断然アルバムの方が好きです。
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マーヴィン・ゲイとタミー・テレル

the_complete_duets130.jpg "Ain't No Mountain High Enough"
Marvin Gaye & Tammi Terrell
from『United』(『The Comlete Duets』)

 マーヴィン・ゲイとタミー・テレルのデュエットっていうのは、特別なんですよね。マーヴィン・ゲイは一人でも特別なんですが、それはそれとして、二人だとまた違った特別な音楽が生まれるのです。
 二人が残したアルバムはたった3枚(実質は2枚)。マーヴィン・ゲイとタミー・テレル名義の正式にリリースされた全ての音源(とボーナストラック)を収録したコレクション『The Comlete Duets』のディスク1に全て収まってしまうぐらいです。だけどその残された音楽は、これ以上もこれ以下もない、ただ特別な、素晴らしい音楽です。

Marvin Gaye & Tammi Terrell "Ain't No Mountain High Enough"はアシュフォード&シンプソンが書いたマーヴィン・ゲイ&タミー・テレルの最初のヒット曲です。現在でも名曲として名高いですよね。この曲にまつわるエピソードはなかなか面白いんだけど、それは置いといといて、とにかく素晴らしい曲です。美しい曲なのに、同時にものすごいエネルギー、すさまじいグルーヴです。ジェームズ・ブラウンのどファンクと並べても遜色ないどころか勝っちゃうんじゃないかと思うほど(質が違うけど)。
 ソングライティング、演奏(ファンク・ブラザーズ)、そしてマーヴィンとタミーの素晴らしい歌、どれをとっても最高です。思わず床を踏み砕きたくなるような(できないけど)ラヴソング。マーヴィン・ゲイとタミー・テレルの二人でしか到達できない高みにある曲だと思います。

 今年リリースされたマーヴィン・ゲイの映像集『The Real Thing In Performance 1964-1981』に、マーヴィンとタミーの口パクデュエット映像が収録されてるんだけど、これが泣きそうなほど良かったです。タミー・テレル可愛すぎ。ちょっと付き合って欲しいな、と思ったけど、どうせならマーヴィンと二人いっしょがいいなあ、と思ったのでした(冗談です)。ま、それはともかくマーヴィンもタミーも二人とも魅力的です。

 マーヴィン・ゲイ&タミー・テレルはその音楽が第一に好きなんだけど、二人の関係もいいなって思ってます。お互い私生活ではそれぞれ別のパートナーがいて、ただそれとは別のところで深く結びついているようなところが。
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デトロイト・メタル・シティ(コミック)

デトロイト・メタル・シティデトロイト・メタル・シティ 1
デトロイト・メタル・シティ 2
 若杉公徳

 漫画です。
 僕は絵は頭身が高くて綺麗な方が好みなので、こういうのはあんまり読まないんですが、本屋さんで山積みになってたのと、「デトロイト・メタル・シティ」というタイトルが気になった(主にデトロイトが)ので読んでみました。

 すっごい面白かった。あほらしすぎ。
 カヒミ・カリィが好きでメタル嫌い、好きな女の子にフィッシュマンズのアルバムをプレゼントするような純朴な青年 根岸君が、嫌いなメタルの才能があって、インディー・デスメタルバンド DMC(デトロイト・メタル・シティ)のカリスマ、クラウザーさんになって大暴れするっていうようなお話。
 スタンスは嫌々、流されてなんだけど、クラウザーさんになると才能と本能の赴くまま大暴れしちゃうわけです。徹底的に下品で大馬鹿なくだらない話なのに、根岸君が素のとき嫌がってるので、読んでるこっちも純粋に楽しめちゃうのかな。あまりにもあほらしすぎるのでリアリティがかけらも無いのがいいのかも。
 といってもネタはかなり凝ってます。アホで下品なネタとファンの反応が笑えるんだけど、ピート・タウンゼントのウインドミル奏法(腕をぐるぐる回してギターを弾く)やジミ・ヘンドリックスで有名な歯弾きもやってるし。
 もしくは、好きな道を進むべきか、本能と才能が示す道を進むべきかの葛藤を楽しむ漫画でもあるかもしれません。

 まあ別にこれは読まなくちゃっていう漫画でもないと思うので、特に勧めません。人に勧めるというよりは、「すごい面白かった」と伝えたくなる漫画かな。しかしものすごいバランス感覚で成り立ってるなあ、これ。
 ちなみに僕が読んだのはいきなり2巻。発売日だったようです。どこがデトロイトなのかちっともわからなかったんだけど、1巻を読めばわかるのかな。とりあえずMC5とは関係ないみたいです。
 一応付け加えると、僕が書いたあほとか大馬鹿とかくだらないとか下品とかの罵倒は、全て賛辞です。「資本主義の豚」(サポートメンバーの名前)が気に入りました。
 ただしこの漫画、音が付いたら絶対に読みません。メタル苦手だし、オルタナティヴな人なので。
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RYAN ADAMS LIVE IN JAMAICA (DVD)

Ryan Adamsライヴ・イン・ジャマイカ
 ライアン・アダムス

『LIVE IN JAMAICA』というタイトルですが、純粋なライヴDVDではありません。「Music In High Places」という「音楽と旅」をコンセプトにミュージシャンをどっか連れてって演奏させちゃうTV番組にライアン・アダムスが出演したものです。日本でよくある「食と旅」番組の「食」の部分を「音楽」に変えて、それを音楽好きのスタッフがしっかりと作った番組だと思えばわかりやすいでしょうか? ライヴだけじゃなくライアンの旅先での姿も楽しめるわけです。

 ということで、山羊頭のスープに大盛り上がりするライアン(ローリング・ストーンズのアルバムタイトル『Goats Head Soup(山羊の頭のスープ)』になってるから)、買い物を楽しんで「お釣りはいいよ」と大物ぶりを発揮するライアン、お土産を物色するライアン、子供に「ライアンはダサい」と叫ばせて大喜びするライアン、穴あきジーンズをはいてて穴の部分が日焼けして痛がってるライアン、トゥーツ・ヒバート(トゥーツ&ザ・メイタルズの人)に会ってどきどきしてるライアン、トゥーツにレゲエを教わってすごく嬉しそうなライアン、ココナッツジュースを飲むライアン、トカゲに話しかけるライアン、等々、ジャマイカの風景とともに楽しそうなライアン・アダムスを見ることが出来ます。ジョークばっかり言ってやたら笑顔です。日本のフジロックは何だったんだと思うぐらい。

Toots & the Maytals まあ、それだけだったらただのTV番組です(すごく楽しいけど)。やはり見どころはトゥーツ・ヒバートが出演していることでしょう。トゥーツとの共演曲"Hard Time Situation"はここでしか聴けません。やっぱりトゥーツはいいなあ。ライアンもインタビューで絶賛してます。
 トゥーツ・ヒバートという人は、レゲエという枠だけには留まらない、正真正銘の本物のミュージシャン、生きるレジェンドです。彼との共演はテレビの企画、バカンスというだけじゃないものを残していると思います。ここから『True Love』(2004) での共演にも繋がっていくわけですね。

Gold それにライヴの部分もかなりしっかり作ってあります。ジャマイカ(キングストン)のその辺っていうか路上とかビーチでの演奏なので、すっごいリラックスしたアコースティック・ライヴになってます。本当に楽しそう。撮影が『Gold』リリース後の時期なので、ほとんど『Gold』の収録曲です。とてもいい感じに響いてます。
 ライヴ部分だけ続けて見ることも出来るので、ジャマイカの風景をバックにのんびり聴くのもいいですよ。ボーナストラック1曲含めて全8曲です。
 結論。ジャマイカっていいなあ。
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バガボンド画集の匂い

バガボンド 本屋に行ったら『バガボンド画集』(「」と「Water」の2冊)が置いてあった。手に取ってみたら、えらい重かった。めくってみると、すごくいい匂いがした。紙の匂い。
 衝動的に欲しくなったけど、高いので『バガボンド 24』だけ買って帰った。なぜか気分が良かった。

 匂いだけじゃなくて、中身も眼福です。ちょっと見ただけだけれど。「」の方がよりいい匂いだった気がする。気のせいだろうけれど。

【LINK】INOUE TAKEHIKO ON THE WEB
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NIRVANA『LIVE! TONIGHT! SOLD OUT!!』がDVDでリイシュー

 1994年にVHSでリリースされたニルヴァーナの『LIVE! TONIGHT! SOLD OUT!!』が、ついにDVDでリイシュー、ボーナス映像として1991年のアムステルダムでのライヴ映像が5曲追加収録されるそうです。これ、まだDVDになってなかったんだ……。

Nirvana 『LIVE! TONIGHT! SOLD OUT!!』もカート・コバーンの死後リリースされたわけだけど、これはもともとカート・コバーン自身がリリースしようとしていたもの。彼の死によって中断された作業を、残りのメンバーのクリス・ノヴォセリックとデイヴ・グロールが、監督のケヴィン・カースレイクと共に、できるだけカートが作ろうとしていたものになるように、完成させたものです。ニルヴァーナの、カート・コバーンの魅力がぎゅうぎゅうに詰まった、オフィシャルの名を冠するにふさわしい映像集なわけです。
 僕はビデオで持ってて何度も何度も観ました。僕が持ってたのは輸入盤だったので挿入されたインタビュー部分はよくわからなかったけど、そんなこと関係なく、本当に夢中になって。
 DVDの時代になってから全く観ていないけれど、レディングでの"Lithium"の大合唱、TV出演時のめちゃくちゃなパフォーマンス、他にもいろいろ今でも目に浮かぶぐらいです。僕だけでなく、本当にたくさんの人にとって、ものすごい思い入れがある作品だと思います。そして、これから観る人にとってもものすごい価値のある作品だとも。

Nirvana カート・コバーンという人は、映像で観る価値があるミュージシャンです。
 近年のちょっと首を傾げたくなるようなリリースと違って、『LIVE! TONIGHT! SOLD OUT!!』は当然DVDとしていつでも手に入るようになっているべき映像集でしょう。ボックスセット『With the Lights Out』のDVDが、振り返ってカートのことを想いながら見るものだとするなら、『LIVE! TONIGHT! SOLD OUT!!』はニルヴァーナを、カート・コバーンを、もっともっと好きになる、純粋に楽しむことができるDVDです。現在好きな人にとっても、これから好きになる人にとっても、価値のあるずっと残しておくべき作品です。

 ついでに日本では、ニルヴァーナがリリースしたシングル6枚を集めた『ニルヴァーナ・シングル・ボックス』もリイシューされるそうです。最近こういうの流行ってんですかね。ポストカードとポスターが付くというところがせこいです。かなりどうでもいい感がありますが、オアシスやマイケル・ジャクソンに比べれば高くないし、持ってなくて欲しいならちょうどいいんじゃないでしょうか。僕も昔はカップリング曲を目を輝かして聴いたものです。

【LINK】bounce.com [ニュース]
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Jeff Tweedy (WILCO) のソロライヴDVDが観たいけれど、10月の新譜

Jeff Tweedy Amazonのカスタマー・レビューの投稿で最も役に立つ、参考になるのは、僕の場合輸入盤DVDのリージョンコードの情報だったりします。一応記入されてはいるけれど、当てになんないですから。
 リージョン1でも見ようとすれば見れるけど、でもねえ。そりゃ全部のリージョンが再生できるプレイヤーが案外安価で入手できるのは知ってます。でも、なるべくこれ以上増やしたくないんです。いちいちMacを利用するのも微妙に不便だし。それに僕はCDとDVDのプレイヤーを共用しているので、ライヴDVDを映像も見ずに流してたりもするのです。まったく(消費者にとって)無駄な機能付けちゃって。

 さて本題。WILCOのフロントマン、ジェフ・トウィーディ(Jeff Tweedy)がソロ・アコースティック・ライヴDVD『Sunken Treasure: Live in the Pacific Northwest』をリリースしました。これが観たい。でも例によってリージョン1と表記されてる…。実は日本のプレイヤーでも再生できないかな、誰か実験して投稿してくれないかな(自分でやる気は無い)、と願っているのです。

Wilco 僕はWILCOは現在世界で最も意欲的なすごいロック・バンドの一つだと思っているし、去年リリースしたライヴアルバム『Kicking Television: Live in Chicago』も大いに気に入っています。それはそれとして、ジェフ・トウィーディ個人の才能が大きいバンドだとも思うのです。
 ジェフ・トウィーディは80年代後半に、ジェイ・ファーラーらと「カントリー・ガレージ・パンク・ロック・バンド」アンクル・テュペロ (Uncle Tupelo) を結成。アンクル・テュペロは音楽的に評価され、すごい影響力を持ったバンドです。結果的に後に「オルタナ・カントリー」と呼ばれるシーンの先駆けになったと言われています。どういう評価かというと、サードアルバム『March 16-20,1992』のプロデュースをR.E.M.のピーター・バックがやっちゃうぐらいのです。

 そこから別れて、ジェフ・トウィーディはWILCOを結成(ジェイ・ファーラーはSon Voltを結成。それぞれの道を歩む)。
 1995年にファースト『A.M.』をリリースしてオルタナ・カントリーのど真ん中を突っ走る。それだけにとどまらず、UKのビリー・ブラッグと共同でウディ・ガスリーの詩にオリジナルで曲を付けたアルバム『Mermaid Avenue』(1998) をリリース、等、意欲的に活動。
Wilco そして2002年「オルタナ・カントリー? そんなの僕がたまたまやってた音楽さ」とは言ってないけど、ジム・オルークを迎えて『Yankee Hotel Foxtrot』 をリリース。オルタナ・カントリーでも音響系でもない、独自の音楽を追い求め現在に至る。最新スタジオアルバムは『A Ghost Is Born』(2004)、賛否両論巻き起こしながらもやっぱりWILCOはいいなあ、Nonesuchの紙スリーブケースは邪魔だけど捨てらんないんだよなあ、っていうところです、簡単に(というか適当に)まとめると。
 つまりジェフ・トウィーディは、一つの時代、シーンを代表する人物でありながらも、それに留まることをせず、ひたすら自分の道を進む本当にオリジナルなすごいミュージシャンなんです。WILCOでの歌心溢れるソングライティングから考えるに、シンガー・ソングライターとしての資質、能力、経験、きっと抜群です。
 
 そんな彼が自身の名前を出して行ったツアーのDVD、どんな音楽をやってるのかすごい興味がある、というよりも、単にめっちゃ聴きたいのです(過去にJeff Tweedy名義でリリースしたのはイーサン・ホークの映画のサントラ『Chelsea Walls』のみ)。もちろんWILCOとしてのニューリリースも楽しみだけど、それはそれ、です。しかし「ジェフ・トウィーディ」って日本語だととてもタイプしにくいですね。

 そうそう、今日10月24日にはルシンダ・ウィリアムズの名盤『Car Wheels on a Gravel Road』がデラックス・エディションとしてリイシューされました。ボーナスディスクは全てライヴテイク(1998年のみたい)とまさに理想的。
 31日にはライアン・アダムスとウィリー・ネルソンの共演盤(僕の中ではそういう位置づけ)『Songbird』がリリース。トレイ・アナスタシオ(元フィッシュ)のニューアルバム『Bar 17』も発売済みだし、今年の10月はいったいどうなっているんだろう?
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U2『ZOO TV: Live From Sydney』(DVD)

U2 ZOO TV ついにDVDでリイシューされた『Zoo TV: Live From Sydney』。そういえば僕がU2を聴き始めたころ、これが最新でした。ビデオで持ってて、繰り返し繰り返し観ましたよ。遊びに来た友達に無理やり見せたりしてたなあ。といってもDVDの時代になってから全然観てません。ものすごく久しぶりです。
 久々に観た感想は、まずは懐かしい。次は今の方がずっとかっこいいじゃん、ってところですね。"The Fly"とかで画面に文字が次々と出てくる演出とかは当時はクールだと思ったものだけど、今見るとうっとおしいです。恋は盲目とはよく言ったものです。『Elevation 2001: Live From Boston』で復活した"The Fly"の方がずっと素晴らしいや。

Achtung Baby そんな感じで始めは観てたんだけど、"Mysterious Ways"でダンサーが出て来た瞬間にもう楽しくて仕方なくなりました。そう、これはこの時のU2しか出せない魅力がある大事な記録で、この時だけの良さがあるんです。それにしてもこの曲のジ・エッジ・ダンスは最高です。また踊って欲しいなあ。
 この後も大事な曲になっていく"One"は、まだ序盤でさらっと演奏されてたんですよね。今のいろいろ背負い込まされている"One"もいいんだけど、ここで演奏される"One"もいいなあ。ライヴ終盤に長いMCの後に演奏されても感動しちゃうんだけど、演奏後にさらっと「smell the flowers while you can」というメッセージを出すぐらいの方が素敵です。
 そんな感じで、過去と現在が一つになっていくかのように、いろいろ思い出していきます。

U2 魂の叫び 巨大セットの照明が落とされ、U2の4人が中央に集まって"Angel of Harlem"をやる頃には、1993年とか2006年とか関係なく、もう夢中です。演出も何もなく、ただ観客に囲まれて4人で演奏するこのパートが僕は大好きで、今観ても素晴らしい。
 "Angel of Harlem"は『Rattle and Hum』(邦題:『魂の叫び』)に収録されたU2流のアメリカン・ミュージックへの賛歌。ライヴでリラックスして演奏されると格別です。U2のヒット曲ってけっこう濃いんですよ。続きすぎるとこちらへの消耗を強いるところもあるんです(それも魅力なんだけど)。"Angel of Harlem"や"Disire"といった『Rattle and Hum』のヒット曲はどこか抜けてるところがあって、本当に楽しく響くんです。ライヴ中盤にあると楽しくて仕方ない。楽しそうに演奏されるし、観てる方も楽しそう。僕も自動的に歌っちゃいます。

U2 ZOOROPA 続く"Stay (Faraway, So Close!)"は、僕が最も好きなU2の曲。ベースのアダム・クレイトンが煙草に火を付けて(まだ20世紀です。嫌煙家の人は気にしないようにしましょう)、モニターに腰掛けて演奏されるこのテイクが大好きです。すごくいい雰囲気なんですよ。
 後のツアーでもボノとエッジのアコースティック・セットで演奏されたりしてるけど、断然バンド・セットの方がいい。絶対ドラムとベースがあった方がいい曲です。演出も何も無く、ただ4人で演奏されるこの"Stay"は最高に素晴らしい。ドラムが入った瞬間にもう泣きそうになりました。このテイクを再び観れただけで買ったかいがあります。

Lou Reed そしてZoo TVの裏ハイライト、スクリーンのルー・リードとの疑似デュエット、"Satellite of Love"のカヴァーですね。普通なら本人が登場してサプライズなところを、巨大スクリーンにルー・リードの顔のアップが登場して、それに合わせて共演というあほらしい試みをくそ真面目にやってしまうという、電話と並ぶZoo TVの名物です。
 これ、冗談じゃなくて本当に真面目なんですよ。笑いどころじゃなくて、感動するところなんです。わざわざZOO TV用にルー・リードの映像と音声を録ってるんです。ボノはルー・リードを愛しちゃってるのでそれが高じたのと、曲の内容に合わせて、でしょうね。実は真剣なメッセージなんです。エッジのギターのアルペジオのみをバックに、テンポを落としてしっとりと歌われます。ファルセットのコーラスが自然に歌えた自分がちょっと恥ずかしかったけど、曲の美しさ、そして意味のある共演であるので、U2の共演の中でトップクラスの素晴らしさだと思います。

 後は、90年代にU2が日本でいまいち人気がなかった原因の一つであるアルバム『ZOOROPA』が僕は好きなので、そのライヴ・ヴァージョンがたっぷり聴けて良かったです。久々に聴いたライヴでの"Lemon"の素晴らしさと言ったら…。そのまま"With or Without You"に流れ込むのにはぞくぞくします。
 それにボノのコスプレ、僕は好きなんですね。アンコールのマクフェストにこんなにどきどきするとは思わなかった。"Love Is Blindness"で荘厳に締められるラストも好きです。

 結論。ああ、楽しかった。

 でも、U2のDVDをもし一つも持っていないなら、新しい方から観てった方がいいかもしれませんね。もちろんこれから観ても問題ないでしょう。"Where the Streets Hane No Name"を中心にしたクラシックU2パートもありますし、"New Year's Day"でギターと鍵盤を一人で弾くジ・エッジの勇姿も見れますから。ボノはちょっとかっこ悪いけど、それもまた楽しいです。エッジは相変わらずかっこいいです。U2はライヴ・バンドなんだと、そしてU2は4人でこそU2なんだと思い知ることになりますよ。

 ちなみに僕が買ったのはUSの限定版。日本のDVDプレーヤーで問題なく観れます。特に欲しくないけど、ブックレットにZOO TVステッカーが付いてました。
 Disc 2のドキュメンタリーの方には英語とスペイン語とポルトガル語の字幕付き(本編には付いてません)。字幕があってちょっとうれしい。DVD-ROMがMac対応なのも好感度が高いです。意味もなくキュートなZOO TV君スクリーンセーバーに設定してしまいました(壁紙はMacのAquaじゃないと落ち着かないのでそのままだけど)。
 国内盤はリイシューとは思えない値段なので、どうしても日本語字幕が欲しい人向けでしょうね。予約して25%OFFにすれば、まあいい値段です。
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がんばれポール

 たぶん、60年代だろうが、70年代だろうが、90年代だろうが、今現在であろうが、ビートルズのメンバーで(正確に言えば、ジョン、ポール、ジョージの中で)誰が好きか、かっこいいのか、っていうのは普遍的な話題だと思うんです。そんなの選べないと思いながらも、やっぱりちょっとは誰かをひいきするところがありますよね。今はジョンが断然なのかなあ、どうなんだろう? 結論は、みんな好き、なんだけど。

Paul Is Love あたたかい書き出しにしてみましたが、ポール・マッカートニーさんの離婚裁判、修羅場みたいですね。僕はゴシップ系の記事はかなりうといんだけれど、たまたま見たら、へザーさんの主張がすごいことになってました。しっかりと泥沼への道を歩んでるようです。
 僕は、離婚も裁判も、まあ、どうでもいいです。「がんばれ」っていうのは別に裁判のことじゃなくて、ええと、ま、気を落とさずに幸せに生きてくださいね、ぐらいの意味かな。すっかり過去の人物みたいな言い方になりましたが、ポールはまだまだ現役です。

【LINK】世界一小さい新聞 - nikkansports.com

 さて、気を取り直してポール・マッカートニーのソロアルバムの話題にしようかと思ったら、僕はソロはあんまり聴いてないや。でも一枚、『Paul Is Live』が手の届くところに置いてありました。これはポール・マッカートニーの89年と90年のツアーからのライヴ盤。ビートルズの曲をがんがんやってるので楽しいですよ。ジャケットもアビイ・ロードのパロディ(?)です。
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Louisiana 1927

 アーロン・ネヴィルのソロ・アルバムを今一枚だけ買うとするなら、最新作の『Bring It on Home... The Soul Classics』がいいとは思うけど、それを除くなら、『Warm Your Heart』(1991) がいいと思う。何故かっていうと、ランディ・ニューマンの素晴らしいカヴァー"Louisiana 1927"が収録されているからです。

Aaron Neville アーロン・ネヴィルはソロとして1966年に"Tell It Like It Is"で大ヒットを飛ばした後いまいちぱっとせず、ミーターズをやっていた他のネヴィル兄弟と合流して、ネヴィル・ブラザーズ結成という流れを歩みます。
 そのネヴィル・ブラザーズでのダニエル・ラノワをプロデューサーに迎えたアルバム『Yellow Moon』(1989) と、リンダ・ロンシュタットとのデュエットの成功を受けて、再びアーロンがソロとしてリリースしたアルバムが『Warm Your Heart』です。

Randy Newman その新しい出発の1曲目に歌われるのが"Louisiana 1927"。1927年のミシシッピ大洪水について歌った曲です。オリジナルはランディ・ニューマンの『Good Old Boys』(1974) から。
  とても美しい曲なんですが、歌詞の内容はけっこう悲惨です。ミシシッピ大洪水は天災である面と、その後の政府の対応のまずさから人災である面があるそうなんですが、その両面をしっかり込めちゃったんですね。さらに、歌詞の中に当時の大統領の差別発言まで突っ込むんだから、シンガー・ソングライターとしてのランディ・ニューマンがもう一歩ポピュラリティを獲得できず、映画音楽家として成功してしまう理由がわかるものです(褒めてます)。

Our New Orleans だけど、曲はやたら美しく、どこか優しさまで感じるほどです。そして、この曲は想いを込めてコーラスの「ルイジアナ」を歌うことで素晴らしい曲になるんです。ミシシッピ大洪水の被害はルイジアナだけに留まりません。でも、アーカンソー1927やミシシッピ1927ではきっとダメなんです。ニューオーリンズ生まれのランディ・ニューマンは「ルイジアナ」と歌いたかったんじゃないでしょうか。描写しただけではなく、個人的な想いが詰まっているからこそ、名曲なんだと思います。もちろん、純粋にランディ・ニューマンのソング・ライティングの才能がすごいってことも重要ですけど。

 2005年、ランディ・ニューマンは「ハリケーン・カトリーナ」被災者のためのベネフィット・アルバム『Our New Orleans: A Benefit Album for the Gulf Coast』のために"Louisiana 1927"を再録します。あまりにもぴったりすぎる選曲です。これがまた感動的なんですよ。いろんな意味を持つ曲ですが、このアルバムでは再生のための曲として響いたんじゃないかと思います。それでいいと思うし、そうじゃない意味でとってもいいと思います。

 ええと、アーロン・ネヴィルのソロ・アルバムのことを書くつもりが、ランディー・ニューマンのことになってしまいましたね。うん、でも、アーロン・ネヴィルはこの曲を歌うのにぴったりなシンガーで、実際素晴らしい出来だってことは何となくわかったりしません? アーロン・ネヴィルはニューオーリンズで生まれ育った(実際にも音楽的にも)ミュージシャンで、その想いは半端ではありません。一応説明すると、ニューオーリンズはルイジアナ州にある都市なわけです。
Aaron Neville "Louisiana 1927"はベストアルバム『The Very Best of Aaron Neville』にも収録されてるので、どれでもいいからちょっと聴いてみて欲しいなあ。アーロン・ネヴィルを聴いたこと無いならこのベスト盤の方がいいかもしれません。ちょっと収まりが悪いところはあるけど、"Tell It Like It Is"や、ネヴィル・ブラザーズでの"A Change Is Gonna Come"の名演も収録されているし。
 国内盤なら"Ave Maria"付きです。ただし"Ave Maria"から始まる曲順はあほだと思うけれど。でも、元はプレリュードだからいいのかな。まあ、ラストの方がしっくり来るのは確かです。『Warm Your Heart』ではラストです。
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アーロン・ネヴィルはソウルを想う

 アーロン・ネヴィルのニュー・アルバム『Bring It on Home... The Soul Classics』(国内盤:『ソウル・クラシックを歌う』)は、普通に考えれば、ゴスペル(『ゴスペル・ルーツ』)、ジャズ(『ネイチャー・ボーイ』)に続く、ソウルのスタンダード集ってところでしょうね。好きな人は買うだろうし、悩むぐらいなら後回しにして構わない性質のアルバムでしょう。

Aaron Neville しかし、この選曲、たまりません。
 ビル・ウィザーズ、オーティス・レディング、カーティス・メイフィールド、スモーキー・ロビンソン、アル・グリーン、等々、よっぽどの自信がなけりゃできないほどの名曲を集めきってます。
 何より、アルバムタイトルに『Bring It on Home...』と名付けて、サム・クックの"You Send Me"と、そして"A Change Is Gonna Come"をまた収録してしまうところが、サム・クック・フリークの心をがつんと掴んでしまうのです。

 "You Send Me"はサム・クックのポピュラー界での最初の大ヒット曲で、超有名曲です。だけど、曲がけっこう単純なので、現代にこの曲をカヴァーするのはかなり大変です。この曲を聴かすのは、シンガーとしての能力を最大限に問われると思います。アーロン・ネヴィルが挑んだからには応えなくては、という気になります。

Sam Cooke そして、"A Change Is Gonna Come"。サム・クックのキャリア晩年の名曲で、現在でも影響力を失わず輝き続ける祈りのバラード。
 ボブ・ディランの"Blowin' In The WInd"(風に吹かれて)に影響を受けて書いたはいいが、希望も絶望も全て包んで、サム・クック個人から世界に向けた決意と祈りとして答えを出してしまったという、とんでもない曲です。
 ネヴィル・ブラザーズでもソロでもやって、そしてまたここでも収録するアーロン・ネヴィルのしつこさを僕は称賛します。本当にどれだけ惚れ込んでいるんでしょうね。でも、それだけの名曲だし、今この状況で歌うべき曲だとアーロンは思ったんじゃないでしょうか。

 『Bring It on Home...』なわりには"Bring It on Home to Me"は収録してないのね、と思っていたら国内盤のボーナストラックに収録されてました。僕はあんまりボーナストラックを重要視してないんだけど、これは仕方ないな、と実は国内盤待ちしてて、まだこのアルバム聴いてません(単にUS盤が高いという理由もあるんだけど)。
 もう一曲のボーナストラックはジャッキー・ウィルソンの"Higher and Higher"で、これもすごく好きな曲です。ただ、この2曲がボーナストラックな理由もなんとなくわかる気がするんですけどね。
 ちなみにUSのiTunes Storeでは、ボーナストラックはインプレッションズ(カーティス・メイフィールド)の"Gypsy Woman"なんですよね。ちらっと聴いた感じでは、かなりいい。何なんでしょうね、いったい。

 まあ、結局のところ、僕は大好きな曲がアーロン・ネヴィルの声で聴けることを喜んでいるのです。
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『五線譜のラブレター De-Lovely』

五線譜のラブレター五線譜のラブレター』(2004)
監督:アーウィン・ウィンクラー
出演:ケビン・クライン, アシュレイ・ジャッド, 他

 この映画、観る前は「コール・ポーターの半生を描いた伝記ミュージカル・ラブストーリー?」って感じでいまいち焦点が定まってないような感じがしたんです。だけど、観終わった今ならわかります。これは、最高のコール・ポーター・トリビュート映画です。素晴らしい音楽を創りながらも、何もかも失って孤独な老人として死んだコール・ポーターに祝福を、そして「今でも愛してるよ」と伝えるための。
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またGREEN DAYを好きになる

U2, Green Day U2とグリーン・デイの共演ライヴ映像を見ました。9月25日に、ニューオーリンズのルイジアナ・スーパードーム改修後初となるNFLの試合で行ったライヴで、ちょっと話題になってるんです。現在 Music Rising で見ることが出来ますよ。
 
 このライヴ映像、思った以上に、ものすごく良かったです。コラボ曲の"The Saints Are Coming"を僕は気に入ってなかったし、そもそもU2とグリーン・デイの共演って相性がどうなんだろうって思ってたんだけど、結果としてグリーン・デイが良かったです。特に"The Saints Are Coming"の前に演奏されたグリーン・デイとジ・エッジが共演した"Wake Me Up When September Ends"が素晴らしかった。

 実はグリーン・デイの映像見たの、ものすごく久しぶりだったんです。写真も多分見てない。もしかしたら、何年か前にさいたまスーパーアリーナで実物を見て以来です。アルバム『American Idiot』(2004) をリリースしたことは知ってたんだけど、ちょうど興味を失ってた時期だったので、特にチェックせずにスルーしてたんです。

Green Day 久々に見て思いました、「誰?」、と。
 いや、U2とグリーン・デイの映像なわけだし、それに声を出せばビリー・ジョー・アームストロング(vo, g)だとわかります。でもね、前見た時はまだやんちゃな兄ちゃんの香りを十分に残してたのに、いきなりシリアス耽美系黒髪シンガーになってるんですよ、びっくりしますよ。
 「しばらく見ないにうちにまあ、かっこよくなっちゃって」と、親戚のおばちゃんみたいな気持ちになっちゃいました。黙ってれば、ライアン・アダムズです、とか、ロバート・スミスです(これは無理か)、と紹介しても日本人の99%ぐらいは信じるんじゃないかなあ(もちろん似てないけど)。

 ベースのマイク・ダーントは相変わらずクラッシュのアルバムジャケットに登場できそうなパンクス・スタイル(姿勢と弾き方が)だったり、ドラムスのトレ・クールは相変わらず大口をあけてたりするんだけど、ビリー・ジョーの(外見の)変貌は驚きです。

 ま、本当は外見はどうでもいいんです。重要なのは音楽です。そこで演奏されたグリーン・デイのオリジナル曲 "Wake Me Up When September Ends" が本当に素晴らしくて、今こんな音楽やってるんだ、と驚いたのです。

Dookie 僕は『Dookie』(1994) でグリーン・デイが大ブレイクした時にちょうどキッズ(小さい子供じゃなくて、10代の若者ぐらいの意味)だった年齢です。10年も経てばいろいろと変わります。
 『Warning』(2000) の頃までは、(年下の子に誘われてだけど)ライヴも行ってました。僕はビリー・ジョーの声と歌は好きだし、実際すごく楽しいライヴだったんですが、同時にスリーピース・バンドの限界も少し感じちゃってたわけです。さらに年月が経てば「もうグリーン・デイでもないよなあ」と思ってしまうのも無理ないです。

American Idiot そんな状況で見たこのライヴ、がつん、と揺さぶられました。その成長した彼らの音楽を、純粋にかっこいいと思います。いい風に変わったなと思うし、同時に変わってないところも、いいなあ、と。たった1曲で『American Idiot』を聴こうと思わせるに十分なパフォーマンスです。それほどのものでした。"Saints"のイントロのヴォーカルはちょっとやばそうだったけど、そんな時もありますよ。
 今はこの方が絶対かっこいい、とグリーン・デイを再び好きになりました。ファーストが最高な伝説のミュージシャンより、年齢や経験でどんどん成長し変わっていくミュージシャンの方が僕はずっと好きです。

 ボノが登場してデュエットする"The Saints Are Coming"はライヴだとさすがに盛り上がってましたが、やっぱり僕はいまいちかな。だけど、その後に続くU2の"Beautiful Day"はさすがにすごかった。こういう場ではやっぱりみんな知ってる曲の方がいいんじゃないの、と思ったりです(チャリティ曲のお披露目という目的もあるんだろうけど)。
 シングル「The Saints Are Coming」に収録されるライヴテイクが"Wake Me Up When September Ends"も含んでたらぜひ欲しいなあ。
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U2のリリースいろいろ

 最近のU2のリリース関連について。ニュースというより、ただの僕の個人的な感想です。

U2, Green Day まずはU2とGreen Dayのコラボレーション曲 "The Saints Are Coming" から。
 U2.comでスタジオ・ヴァージョンを聴きました。僕はこれダメ。ヴァースはなかなかかっこいいんだけど、コーラスや間奏のギターリフとドラムがどうも苦手です。コラボどうこうじゃなくて曲が苦手。
 でも、こういうのは好きな人は好きだと思います。CDにもなるようなので好きな人はどうぞ。ライヴ・ヴァージョンも収録されるそうですよ。まあ、ジャケットはかっこいいし、Music Risingへのチャリティーにもなりますしね。でも、ニューオーリンズへのチャリティーなら他にも(関係ない話を延々としそうなので以下略)。

The Skids ええと、オリジナルはThe Skids。70年代末から80年代初頭に活躍したスコットランドのパンクバンドだそうです。U2もデビュー前に聴いてたりしたんでしょうか? UKでヒットを出してるのと、ギタリストがその後Big Countryというグループで活躍しているので、ベスト盤は簡単に手に入るみたいです。『Best of the Skids』なんかは安くていいんじゃないでしょうか。
 ちなみに有名な「聖者の行進」("When the Saints Go Marching In") とは違う曲です。

U218 Singles 次はU2の新しいベスト盤。
 タイトルは『U218 Singles』に決まったみたいです。安直です。キャリアを統括する1枚組のベスト盤はあっていいと思うけど、この時期にリリースする理由は延期したヴァーティゴ・ツアーの損害補てんぐらいしか思い当たりません(本当かどうかは知りません。推測)。そうだとしても、全然かまわないんですけどね。
 新曲2曲のうち1曲 ("The Saints Are Coming") はどうでもよくなったので、発表された時から低かった気持ちがさらに下がったんですが、U2側もその辺はわかっていたようです。なんと、初回限定盤には、2005年のミラノでのライヴを10曲収録したDVDが付くそうです。これは観たい。まったく商売上手です(褒め言葉)。 

U2 最後は日本独自の話題。
 来日を記念してかどうかは知らないけど、『原子爆弾解体新書』という邦題が『How to Dismantle an Atomic Bomb』に新しく付けられました。発売して2年もしてから付けるというのもすごい。「新書」がどこから来ているのか意味不明だけど、きっと「解体」からだろうなあ。普通に日本語にすればいいのに。でも、カタカナで長々と「ハウ・トゥ」と表記するよりは、こっちの方がまだ意味がわかりやすくていい気もします(ちょっとアホみたいだけど)。
 よく考えると、日本での「解体新書」編纂の話がいい話になってるから、それにちなんで真面目に付けたのかもしれません。

 あんまりいい話題にならなかったですね。来月に迫った来日公演が僕の最大の喜びなので良しとしてください。チケットは12月4日以外ならまだ買えるみたいですよ。
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『フィッシュマンズ全書』が発売

フィッシュマンズ全書 『フィッシュマンズ全書』が発売されました。まだ購入したわけじゃないんだけど、「すごいなあ、こんな本出せるんだ」と思ったのと、あんまり本屋さんに並ばなそうなので取り上げてみます。

 どんな本かというと、90年代に活躍した日本のレゲエ・ダブポップバンド、フィッシュマンズのインタビューや、彼らについての記事を集めた本です。書き下ろしもあるみたい。編集は音楽評論家の小野島大という人。僕はこの人がどういう人かよく知らないんだけど、A5版400ページ3段組に、つっこめるだけつっこむという編集方針は好感が持てます。

 僕が価値があると思うのは、この本が単に記録であるところ。こういうのが一番安心だし、面白いと思います。量より質という言葉があるけど、記録に関しては量が重要です。その点申し分なさそうです。フィッシュマンズが好きな人以外には何の意味もないでしょうが、好きな人はすごく楽しめそうです。

 で、何がすごいのかというと、活動停止して何年も経ったバンドが再評価され、こんな分厚くて書店に置きにくそうな3千円以上もする本が発売されちゃうことです。これも去年から続く"THE LONG SEASON REVUE"を中心とした流れからの産物なんでしょうが、「残す」という意味でとてもいいことだと思います。

【LINK】
フィッシュマンズ全書の内容 - newswave on line (personal edition)
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Dinosaur Jr. 再結成と『BUG』

Bug 再結成ダイナソーJr.がなぜ盛り上がっているのか? わかる人はすんなりと、わからない人はさっぱりわからないですよね。それは、アルバム『Bug』(1988) の時のメンバーだから、つまりルー・バーロウがいるからです。

 ダイナソーJr.のサードアルバム、そして彼らのインディー時代の最後のアルバムでもある『Bug』は、音楽的にも時代的(?)にもすごいアルバムです。結果的に時代のさきがけになり、すごい影響力を持ってます。例えば、有名な1曲目"Freak Scene"なんて、確かにいい曲なんだけど、個人の才能だけじゃ生み出せない何かをまとっちゃってるんです。そして、このアルバムはニルヴァーナの大ブレイクの土壌を作った一つの要因だと言われています。
 
 もう一つ重要なのは、ニルヴァーナにはまった人がその後さかのぼって聴くアルバムでもあること。88年発表でありながら、90年代の名盤と言ってもいいぐらいです。実際僕は十代の頃、めちゃくちゃに聴きました。そしてその頃には『Bug』を作ったダイナソーは無く、J・マスキスの一人ユニットとしてのダイナソーしかないわけなんですよね。それはそれでヒットしたし、僕も大好きだったけど、やっぱりそれまでとは違うんです。

 J・マスキスとルー・バーロウ、その後の二人の活躍を見ると、二人は別れるべき才能です。才能のスケールは違いますが、ニール・ヤングとスティーヴン・スティルス、ルー・リードとジョン・ケイル、ボブ・マーリーとピーター・トッシュ、レノン/マッカートニーとジョージ・ハリスン、みたいなものです。質が違うし、同居するには妥協が必要な関係です。

Dinosaur Jr. ルー・バーロウはダイナソーでは自分の資質が生かせないから、もっと別のことはやりたいから脱退して、その後自分の道で成功しているわけです。本来なら、またダイナソーでベースを弾く必要なんてないと思うんです。
 しかし、もしルー・バーロウ無しで再結成しても、それは今のJ・マスキスのソロとおんなじです。ルー・バーロウが参加して『Bug』の頃までの曲をやることによって、初めて伝説のバンドが再臨すことになるのです。しかも二人ともその後も活躍してるわけですから、盛り上がります。それに、当時すでに今でも古びてない音楽をやっていたということでしょう。

 個人的には「まぁた、後ろ向きなことを」ぐらいで、正直懐が苦しいのかなあ、ぐらいに思いましたが、楽しんでファンの温かな気持ちと熱狂を受けて、やる気が高まったんならいいんじゃないでしょうか。それに余裕が出来るというのは大事なことです。

Dinosaur そういえば、僕は以前うっかり『The BBC Sessions』という発掘音源ぽいのをを買ってしまいました。『Bug』の頃までのメンバーのライヴテイクが聴きたいという理由で。はっきり言って、そんなたいしたもんじゃなかったです。それでも、ここに収録されている曲には、言葉に尽くせないような気持ちを感じてしまうようなところがあるのです。
 まとめると、今ダイナソーを聴きたいかというと全然そんなことはないんだけど、盛り上がるのはわかるなあ、というところです。マニアな人は一人忘れていると思うかもしれないけど(マーフさん)、そんなものです。ああ、でも再結成には感傷度が大切なので重要な人物です。  
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ルー・バーロウの近況

DINOSAUR JR.がニュー・アルバムを完成、来春にリリース予定
- bounce.com [ニュース]


DINOSAUR JR. 最初、ふうん、ぐらいの気持ちでこのニュースを開いたんだけど、これ、よく見たらルー・バーロウのニュースでした。
 ダイナソー Jr.のニューアルバムの情報の他に、再結成ライヴのDVDをリリースすることとかが載ってます。それに、ルー・バーロウが、ジェイソン・ローウェンシュタイン、エリック・ガフニーという初期メンバーでセバドーの再結成ライヴを行うそうです。アルバム『Sebadoh III』から『Bubble and Scrape』の時のメンツですね。

 で、このニュースの元ネタであるだろうルー・バーロウのオフィシャルのNEWSを見てみたら、ルー・バーロウの人柄が偲ばれるとても温かな文章でした。まず、手書きです。タイプしてもらった方が読みやすいけど、なんとなく気持ちいいですよね、こういうの。ニュースというより、友達へのルーの近況報告という感じです(書き出しも"hello friends (if I may call you friend)"だし)。
 ちなみに、その近況のメインは「通販してくれてありがとう、急いで送るから待っててね」です。あ、ダイナソーのニューアルバムでは2曲書いたみたいですよ。なんとなく、やる気にみちているというか、とてもうれしそうな感じです。

Lou Barlow 僕は再結成系にはけっこう冷ややかなタイプなんですけど、ルー・バーロウの場合はいつも適当に組んだりやめたりしてるし、特に違和感が無いですね。
 そういえば、去年のフジロックで再結成ダイナソーを見ようと思えば見れたんだけど、ゆったりライアン・アダムスとBECKを見たかったのであっさり諦めました。これがセバドーだったらもっと悩んだでしょう(セバドーならそんな時間にやらなそうだけど)。そうそう、僕はこれがきっかけでルー・バーロウがソロ名義でアルバム『Emoh』をリリースしてることを知りました。とても素敵なアルバムです。なんでルーのソロで来ないんだよ、と思ったものです(集客でしょうけど)。
 僕はDINOSAUR JR.(J・マスシス)も確かに好きなんですが、ルー・バーロウの方が断然好きなのです。それに現役の好きなミュージシャンがやってたら、再結成より優先するのは当然です。

Sebadoh 今年は『Sebadoh III』がボーナストラック付き2枚組でリイシューされるという驚きもありました。
 実は僕はルーに今さらダイナソーでベースなんか弾いてないで自分の音楽をやってて欲しいと思ってもいたんです。でも、どうもえらい楽しんで、さらにモチベーションになってるみたいですね。
 再結成ってあんまり生産的な感じがしないけど、ダイナソーの再結成はいい流れを生み出しているようです。

【LINKS】
Loobiecore (Lou Barlow's website)
 ルー・バーロウのウェブサイト。猫ページにやたら力がはいってます。レア音源の宝庫。ダイナソーのニール・ヤングのカヴァーもここで聴けます。ルーによると「たいしたもんじゃないけど、レアだよ」
Dinosaur Jr
 写真右の眼鏡かけた優しそうな兄ちゃんがルー・バーロウで、真ん中の長髪のちょっと暗そうなのがJ・マスシス(マスキス)。マスシスは日本側の翻訳ミスで本当はマスキス。どっちも同じ人物。日本語で書くならどっちでも正しい。お好みで表記しましょう。

【関連? 過去記事】
PAVEMENTのリイシューとStephen Malkmusの歩く道
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U2と深淵、"Miss Sarajevo"

 ボノのMCの一つに、以下のようなのがあります。

この曲を、先週のロンドン爆弾テロで命を失った人たちに捧げます。
そしてイラクで命を失った人たちにも…。
僕は、僕たちの曲を祈りに変えたい。
その祈りとは、僕たちも彼らも、モンスターを倒すために決してモンスターにはならない、ということだ


U2 U2のMaxiシングル「All Because of You」収録のライヴテイク"Miss Sarajevo (Live From Milan) "の前のMCです。
 このモンスターのくだり、出典がどうしても思い出せなかったのです。わりとよく引用される言葉だし、とても有名なはずなんだけど、どうしても。

 それが先日、ついに思い当たりました。

怪物と戦う者は、その過程で自分自身も怪物になることのないように気をつけなくてはならない。
深淵をのぞく時、深淵もまたこちらをのぞいているのだ。
- ニーチェ


 そう、出典は18世紀のドイツの哲学者 フリードリヒ・ニーチェの著書『善悪の彼岸』からでした。でも、ニーチェの著作は多くの人から意味不明と恐れられているので(もしくは偉大なので)、独立して語られることが多いですよね。ニーチェの深淵です。

 抜粋された言葉は、本来の力を失うか、ひとり歩きして別の力を増していくか、しそうなもんなのだけど、僕はニーチェに引用された文章ぐらいにしか触れたことはないので、これがどちらなのか、それともどちらでもないのか判断がつきません。それでも、この言葉が重要なことを伝えてくれるということは確かです。

Miss Sarajevo ボノが語った言葉もまた、本来とはまた違った意味を帯びていると思います。それでいいと思います。そうであるべきです。伝えたかったのはニーチェの言葉ではないでしょうから。

 このMCがニーチェの言葉に言及していることを知る必要は全くありません。重要なのは、この後歌われる歌の方でしょう。歌われるのは"Miss Sarajevo"(ミス・サラエボ)。1995年に発表された曲。

 こういうのを説教臭いと思うのも、真摯だと思うのも、あまりに愚直だと思うのも、自由だと思います。僕はこういうの嫌いじゃない、いや、好きですね。
 もう一つ付け加えると、ボノはいつもこんなこと言ってるわけじゃなくて、ほんの一面です。でも、伝えたかったこと、伝えようとしていること、でしょうね。このテイクをMC付きでシングルに収録したことは、意味があると思います。
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ジョン・レノンとジャクソン・ブラウンの誕生日

John Lennon 10月9日は、ジョン・レノンの誕生日です。命日ほど有名じゃないし、知ってても知らなくてもどうってことないけど、誕生日を祝う方が健康的です。

 ということで、今日はジョン・レノンの『Walls and Bridges』を聴くことにます。昔はちょっと物足りなく思ったものだけど、いつ頃からかすごく好きになりました。
 そうだ、1998年に『Lennon Legend』がリリースされたとき、その中の"#9 Dream"がやたら素晴らしくて、アルバム自体を聴き直すことになったんです。ベスト盤もこういう風に役に立つことがあります。

Walls and Bridges 今はボーナストラック付きのリミックス&リマスター盤が発売されてて、ジョンのキュートな眼鏡ジャケットが目印です。といっても、僕が持ってるのはジャケットが絵の旧盤の方だけ。それはそれで気にいってるんだけど、眼鏡のジョンもいいなあ、と思ってたり。買い直そうかなとも少し思ったけど、悩んでるうちにUS盤が高くなっちゃったのであっさり諦めました。うっかり国内盤やEU盤を買うとCCCDらしいので、嫌いな人は注意しましょう。絵のジャケットの方だったらどれでも安心です。

U.S. vs. John Lennon そうそう、今年は反戦活動家としてのジョン・レノンを追ったドキュメンタリー映画のサウンドラックとして『The U.S. vs. John Lennon』というコンピレーションがリリースされます。
 1971年に開催されたジョン・シンクレアの解放を求めるイベントへの出演時のパフォーマンスから2曲未発表音源が収録されているらしいけど、特に魅力は感じません。ドキュメンタリーの方は見てみたいと思うけど。
 ジョン・レノンのコンピレーションならやっぱり『Lennon Legend』が優れていると思います。マスターの具合を含めて。まあ僕はジョン・レノンのリマスター系にはほとんど手を出してないので(学生の頃円高の時に輸入盤で揃えた)サンプルが少ないんですが。

Jackson Browne 今日はもう一人、10月9日はジャクソン・ブラウンの誕生日でもあるんです。
 ジャクソン・ブラウンはとても素晴らしいシンガー・ソングライターであり、その活動は非常に尊敬できるものなんですが、実は僕が好きなのはごく狭い時期だけなのです。具体的にはサードの『Late for the Sly』まで。もっと言っちゃえばファースト『Jackson Browne』とセカンド『For Everyman』の方が好き。まあ、音には嗜好がありますから。もしジャクソン・ブラウンの代表作と言われているものを聴いていまいちだと思ったなら、ファーストを聴いてみたらいいんじゃないでしょうか。単に音の好みの問題ですけどね。

 ところで、僕が誕生日とかしょうもない情報を知っているのは、一時期YAMAHAの音楽日めくりを楽しく読んでいたからです。10月9日はちゃんとジョン・レノンとジャクソン・ブラウンの両方の記事があります。面白いのはジャクソン・ブラウンの方かな。"Take it Easy"は犯罪者の心も癒しちゃうらしいですよ。
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Nina Simone『Here Comes the Sun』

Nina Simone 空が綺麗な一日でした。
 空がこんな色をしている日なら、休日の午後をニーナ・シモンを聴いて過ごすのもいいものです。いつ聴いても素晴らしいんだけれど、僕は普段はニーナ・シモンを夜、または夜明けに聴くことが多いです。
 選んだのは『Here Comes the Sun』。"Here Comes the Sun"が聴きたかったから。『Abbey Road』でも別にかまわないんだけど、ニーナ・シモンの歌とピアノが無性に聴きたかったのです。このアルバムの少なくとも2曲、"Here Comes the Sun"と"O-O-H Child"は特別だし、その他の曲もかなりいい。一本芯の通った選曲も好みです。
 "Mr Bojangles"、"Just Like A Woman"、"Angel of the Morning"、"My Way"といった現在でもポップ・スタンダードな人気曲を歌っていて親しみやすい、というのもあるけど、選曲は人気だけじゃなくて、テーマで、歌いたい曲を選んでるように感じられるんです。

 たぶん、現在このアルバムに収録された曲を集めたら、普通にスタンダード・アルバムになりますよね。でも、このアルバムが録音されたのは1971年。当然上記の曲はまだスタンダードではなく、同時代の新しい曲だったわけです。
 『Here Comes the Sun』には、新しい時代の曲の中でも、夜明けの太陽のような曲ばかりが集められています。このアルバムもまた、ただ親しみやすいだけじゃない、ニーナ・シモンの願いのこもったアルバムです。
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BECK『The Information』ジャケット体験記

The Information BECKのニューアルバム『The Information』を買いました。もちろん、ステッカーが貼りたかったからです(うそです。ファンだからです。詳しくは過去記事「BECKのインフォメーション」を参照)。
 噂のステッカーなんですが、びっくり、CDジャケットサイズでなんと6枚分。数えるのが面倒くさいぐらいにたっぷり入ってました。

 こういうのって、何となく貼るのもったいないような感じになりません? 僕もちょっとなりました。しかし、ここはあえて、BECKの意図通り、ステッカーでオリジナルジャケット作成にチャレンジしました。ちなみに上の画像は見本です。僕の末路を見たいなら「続きを読む」からどうぞ。自分のセンスの無さを晒すようでちょっと恥ずかしいけど。

 まず、貼るにあたってプラケースに貼るか方眼紙に貼るかを迷いました。方眼紙は特殊加工なんかされていない普通の紙なので取り返しがつきません。まあ、ここは堂々と方眼紙にやるべきだと思い、確固たるプランもないままフィーリングで敢行しました。

 そうですね、やってみて思ったのは、かっこよく決めたいなら偶然にまかせるのは良くない、ということですね。後は、重ね貼りすることになるのを計算に入れる、その際の色のバランスを考慮に入れること、とか。なんか気に入らなくても剥がせないからとりあえず追加していくと、こういう風になります。

 『The Information』を聴きながら、ああでもないこうでもないと、ぺたぺたステッカーを貼るのは、とても楽しかったのでOKです。自信が無くてもぜひやってみた方がいいと思いますよ。こういうのは過程が楽しいですし、きっと自分の作ったジャケットの方が愛しく思えるようになりますから。

Beck ちなみにステッカーに力を入れているためか、ブックレットは付いてません。2つ折りのぺらぺらの方眼紙が付いているだけです。ビジュアルはDVDを見やがれということでしょう。僕が買ったのはUS盤ですが、問題なく日本のプレイヤーで見ることが出来ます。当然のように歌詞カードも付いてないので、どうしても歌詞が欲しい人は国内盤を買いましょう。まあ、こんな時代ですから見たかったらどうにでもなりますけどね(具体的には、Lyrics Beck The Information、で検索する)。

【“BECK『The Information』ジャケット体験記”の続きを読む】
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10月の雨の夜に、アル・グリーン

Al Green
"How Can You Mend A Broken Heart"
from『Let's Stay Together
Performed by Al Green
Produced by Willie Mitchell
Written by B. Gibb/R. Gibb

 こんな雨降りの夜には、何故か寂しげな曲が聴きたくなります。でも、ちょっとは優しさがあった方がいい。陰鬱なのは止めときましょう。そんな感じで考えてみたら、頭の中で鳴ったのは、アル・グリーンの"How Can You Mend A Broken Heart"でした。そして、聴いてみたらぴったりでした。
 ビージーズや他のアーティストのではダメです。今の僕にはアル・グリーンとハイ・サウンドの表現力が必須です。抑制されながらも無くてはならないグルーヴを生み出すリズム・セクションと、必要な時しか鳴らないギターのアルペジオと、オルガンの音色が必要です。やたらせつないストリングスも、オルガンほどじゃないにせよ、必要です。
 そして何より、アル・グリーンの歌声が必要です。ただ上手いだけじゃなく、聴き手の内側にまで干渉してくるかのような表現力を持つシンガーはさほどいません。本当に特別なシンガーです。
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ブライアン・ウィルソンのプレイリスト

 今、USのiTunes Storeのセレブリティ・プレイリストで、あのブライアン・ウィルソンのプレイリストが公開されてるんです。こういうのすごく楽しいです。ブライアン・ウィルソンは自分のルーツになった、そして純粋に好きな曲を選んでますね。ちゃんとロネッツの"Be My Baby"選んでたりして期待に応えてくれてます。

Little Deuce Coupe 僕が「おっ」と思ったのは、ビーチ・ボーイズから3曲(もちろん自分が書いた曲)、その中でも"Be True to Your School"を選んでたことです。1963年にシングルでリリース、その後アルバム『Little Deuce Coupe』収録された曲です。
 ベスト盤にもたいてい収録されるし、すごい人気曲なんですが、もっとアーティスティックな曲がブライアン・ウィルソンにはたくさんあるんですよね。つまり、かっこつけようとすれば、いくらでもかっこつけられるのです。そこをあえて、この曲選ぶ今のブライアン・ウィルソンの心境に、ちょっとうれしさを感じてしまいました。

The Beach Boys "Be True to Your School"というのは、「自分の学校に誇りを持とう」というような意味ですね。別に右翼的な思想があるわけでは全然なく、学校生活のことを描いた単なるポップソングです。僕は愛校心のようなものは持ちあわせていないんですが、この曲が描いているのは学生時代の楽しい情景のようなものなのでOKです。『アメリカン・グラフィティ』の世界みたいなもんです。僕はそんな世界別に好きじゃないですが、そんなことより、「rah, rah, rah, rah, sis boom bah, 」が代表するこの曲のコーラス・ワークは素晴らしすぎます。どうあっても胸躍るものがあるんです。本当に素晴らしい曲です。

Brian Wilson 他2曲は"Surfer Girl"と"God Only Knows"です。2002年にリリースされたブライアン・ウィルソン選曲のベストアルバム『カリフォルニア・フィーリン』にも収録されているので納得です。自分の書いた最初の曲を今でも愛おしく思っているのが、なんとなくいいですね。そしてそれだけの名曲なのがすごいところです。

 それにしても、90年代前半ぐらいまでのブライアン・ウィルソンのイメージとはえらい違いです。溢れる才能でその身を滅ぼした隠者、みたいなイメージがあったんですよ。スライ・ストーンほどじゃないにせよ、ちょっと未確認生物みたいな感じも。
 そんな孤高の天才みたいなイメージより、今の気が向いたらアルバム出して、ツアーしてヒット曲を歌い、こういう企画に参加して楽しそうにコメントつけてるカリフォルニアの親父みたいな方がずっといいなあ。

 ちなみにプレイリストでローリング・ストーンズから2曲選んでるのに、ビートルズからは選んでないのは、大人の事情ってやつでしょうね。

【“ブライアン・ウィルソンのプレイリスト”の続きを読む】
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『In My Life』George Martin

In My LifeIn My Life』(1998)
George Martin

 ビートルズの元プロデューサー、ジョージ・マーティンが、自らの録音人生に終止符をうつべく制作した(はずの)ビートルズ・カヴァー集。

【“『In My Life』George Martin”の続きを読む】
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ザ・ビートルズ21世紀最新作は「LOVE」

LOVELove Songs』The Beatles
 いや、もう、よくやるよ、としか言いようがない。
 ジョージ・マーティンと息子のジャイルズ・マーティンが、ビートルズの音源をがちゃがちゃいじって何か出すみたいですね。「ザ・ビートルズ、新たな21世紀最新作」らしいですよ。

http://www.toshiba-emi.co.jp/beatles/special/gjinterview.htm
(ジョージ・マーティン&ジャイルズ・マーティン インタビュー)
 ジョージ・マーティンの耳はだいぶ遠くなっているようだけれど、きっと今だに音楽(特にビートルズの)にだけはばっちり反応するんでしょう。ただ、このインタビュー、息子への名義貸し疑惑が持ち上がっても仕方ないような。

 まあ、問題は単に、売り方、でしょうね。適切なプロモーションをするならば、面白がってみても構わないんですが。
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ジョージ・ハリスンのリマスター

George Harrison 昨日タワーレコードでのもう一つの驚きは、ジョージ・ハリスンの『Living in the Material World』(『国内盤(DVD付)』)のリマスター版が出ていたことです。知らなかったので。

 見た感じ(そして持った感じも)、ずっしりでした。ボーナストラックとしてシングルB面曲を2曲追加収録、そして限定版にはDVD付き。けっこう豪華みたいです。『All Things Must Pass』のニュー・センチュリー・エディションは、ボックス、中に紙ジャケという仕様でしたが、今回はデジパックみたいですね。僕は紙ジャケを好んでいないので、その点は素敵です。

Living in the Material World すごく買ってしまいたい気持ちに駆られたんですが、結局見送ってしまいました。理由は、一つは旧盤を持っていること。これはものすごく大きい。もう一つは、デジタルリマスターとB面曲は魅力的だけど、DVDの内容にいまいち魅力を感じないこと。そして最後の一つは高かったこと。
 どうも僕は音源には弱いんだけど、ボーナス映像にはかなりシビアなんですよね。たいした映像じゃなくても、おまけとして価格に跳ね返ってなければ、それはうれしいです。それに内容がいいなら単品で売るだろうという思いもありますしね。

 ただし、そのアルバム自体の素晴らしさは文句なしです。すごく好きです。リマスターされたこと自体は大歓迎です。通常盤は輸入盤なら高くないし、この機会にすごく聴かれて欲しいと思うアルバムです。
 僕はたしかこのアルバムを学生だった頃レコファンで中古B級品激安で手に入れたので、買い直すのもありだなあ、と思っているぐらいです。15%OFFなら限定版もありかなあ、とか、悩んでしまいます。
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