スターフィッシュとコーヒー

"and started this song Everything's OK"

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
このページのトップへ

BECKのインフォメーション

The Information 今日ふらっとタワーレコードに行ったら、もうBECKの新譜『The Information』が流れてて、ちょっとびっくりしました。
 そういえば、8月にiTunes Storeからこのアルバムのプロモーションを兼ねたPVを無料ダウンロードしてたんだけど、ころっと忘れてました。
 
 試聴、というか店内で流れてたのを聴いただけですが、BECK、ですね。BECKの音の記名性は相当なもんだと思いました。何て言うのかな、BECKはアルバムごとに様々なスタイルをとるけれど、どこか一貫した「BECKの音楽」というものを持ってるんですね。『The Information』が既に出てることなんて知らなかったんですが、ちょっと聴いただけで「あ、BECKだ」とわかっちゃうものなんです。
 「声でわかるだろ」と言われればそりゃそうなんですが、それ以外にも、BECKだけが持つ音楽のあり方みたいなものを改めて感じました。

Guero 僕はBECKの新譜が出るといつも買っちゃうので、買って帰ろうかな、と思ったんですが、DVD 付きの限定版しかなく、高かったので買いませんでした。帰って1500円ぐらいの通常版を探したら、なんと今回DVD付き2枚組のみのリリースなんですね。
 でも、US盤は高くないので「まあ、いいか」とポチっとしそうになったんですが、よく考えたら、僕はまだ去年リリースされた『Guero』をそんなに聴いてない…、どうしよう?

Beck そうそう、店頭で見た時、やたら地味なジャケットだなあ(方眼にBECKのロゴが入ってるだけ)、と思ったんだけど、これ、ステッカーが4種類ランダムで付いてて、自分で貼って好きなジャケットを作る仕様らしいです。ちょっと楽しそうです。
 前作との間隔は短いですが、プロデューサーのナイジェル・ゴドリッチと3年前から作ってた意欲作らしいですよ。DVDもアルバム全曲のイメージ映像らしいので、おまけって感じでは全然ないですね。

 ちなみに国内盤のタイトルは『ザ・インフォメーション』。ものすごい違和感を感じますが、これも仕様でしょうか。すごく高いけど、ボーナストラック3曲と、がんばってるみたいです。

【LINKS】
Beck.com
BECK: ザ・インフォメーション
スポンサーサイト
このページのトップへ

The Beatles "We Can Work It Out"

The Beatles"We Can Work It Out" The Beatles
(Lennon / McCartney)

 "We Can Work It Out"は、ご存じザ・ビートルズの人気曲ですね。スティーヴィー・ワンダーの名カヴァーもあって、かなりの知名度がある曲です。この曲は、ポール・マッカートニーとジョン・レノンが「本当に共作した」ということでも有名なんですが、僕は一人で書こうが二人で書こうがどっちでもいいので、違う話。「ブリッジ (bridge)」の話です。

 ポップ・ソングの構成は、基本的にヴァース (verse) とコーラス (chorus) の繰り返しで成り立っています。日本語だとAメロとかサビとか呼ばれているものですね。ブリッジは文字通り、ヴァースとコーラスを繋ぐ橋です。これは必ずしも入れる必要はないし、入れる場所も回数も自由です。それだけに、ソングライターの腕が問われるわけですね。

 ブリッジというのは、ヴァースとコーラスと違った変化をつけなくてはならないけど、曲からかけ離れたものではならないし、その後ヴァースかコーラスに戻らなくてはならないんです。別にそうしなくてもいいけど、そうじゃなくちゃ気持ち良くないんです。これは習慣とかじゃなくて、科学的に、といってしまってもいいほどなんです。

Motown meets the Beatles "We Can Work It Out"を特別な曲にしているのは、あの「Life is very short And there's no time 」と始まる有名なブリッジです。ブリッジと呼ぶには存在感がありすぎる気もしますが、ブリッジはブリッジです。このとんでもない存在感のブリッジを、がっつりとまとめて1つの曲にまとめて名曲に仕上げてしまうのは、さすが、です。コーラスから「Life Is…」に移っていく瞬間には、この人たちの頭の中には何かとんでもないものが宿っているんじゃないか、とまで思わせるものがあります。ブリッジの使い方の一つ際立った例でしょう。

 この曲のヴァースとコーラスを書いたのはポール・マッカートニーで、それに合わせてジョン・レノンがブリッジを書いたそうです。その辺でなかなか楽しそう(?)な話があるので、興味あるなら調べてみましょう。

The Beatles 1 ついさっきまで忘れていましたが、"We Can Work It Out"の邦題は「恋を抱きしめよう」。1965年に"Day Tripper"との両A面シングルとしてリリース。現在アルバムで聴くなら『Past Masters, Vol. 2』、『1962-1966』、『1』なんかでどうぞ。
 ところで、邦題に限らず、曲のタイトルってコーラスで連呼してくれないとなかなか覚えられないんですよね。逆に言えばどんなに長いタイトルでも、曲の中で連呼してれば覚えられるんです。例えばプリンスの"I Could Never Take the Place of Your Man"という曲、覚えられるかこんな長いの、と思うかもしれませんが、曲を聴くと一番覚えやすいとわかるんですよ。

 実は今回はブリッジのことが書きたかっただけなので、アーロン・ネヴィルの"Tell It Like It Is"でも良かったんだけど、"We Can Work It Out"の方が有名なのでこっちにしました。それに僕だってたまにはビートルズのことを書いてみたい気持ちになることもあるんです。
このページのトップへ

RYAN ADAMS『ROCK N ROLL』

Ryan AdamsRock N Roll』(2003)
 国内盤:『ロックンロール
 Ryan Adams

 原題では、「ROCK N ROLL」の文字が裏返って、いわゆる鏡文字になってます。
 歴史上、レオナルド・ダ・ヴィンチやルイス・キャロルといった偉大な芸術家が鏡文字を使っていますが、ライアン・アダムスの場合は、単にひねくれてタイトルに利用しただけでしょう。タイトルが示しているように、『Rock N Roll』はまともなロックンロール・アルバムではありません。

 ライアン・アダムスはこのアルバムを、後にEPでリリースされ、アルバムにまとめられた『Love Is Hell』がレコード会社にダメだしされて、やっつけで作ったそうです。どこかで聞いたことあるような話です。当時ストロークスが流行ってて、こういう風にすればいいんだろ、と適当に作ったのかどうかは知りませんが、そんな感じのギターロックです。

Demolition それまでライアンは、彼の名を世界に知らしめた『Gold』(2001) 、ものすごいクオリティを持った未発表曲集『Demolition』(2002) と優れたアルバムをリリースしてきていたので、僕は多大な期待を持ってこのアルバムを聴きました。そして脱力して笑ってしまいました。悪いものだとは思わないんだけど、ライアン・アダムスがやる音楽じゃないだろう? というところでしょうか。ミュージシャンを型にはめてしまうのは良くないことだとは思うけれど、それにしても、すごい取って付けた感がいっぱいなんです。
 
Whiskeytown Amazon.co.ukの人が書いた商品説明のレビュー(翻訳済み)がけっこう的確なんじゃないでしょうか。
 思いっきりけなしてしましたい気持ちに駆られることもあるんだけど、必ずしもそうとは言い切れないところがあるんですよね。アダムスのベストではないどころか、ワーストだと僕は思うけれど、何故か憎めないんですよ。ライアン・アダムスのロックンロールが聴きたいなら、このアルバムより断然ウィスキータウン時代の『Stranger's Almanac』を聴いた方がいいのも確かなんですが。

 うん、悪いところばかりじゃないんですよね。なかには真当にいい曲もあります。特に"Anybody Wanna Take Me Home"と"Do Miss America"の2曲は気に入ってます。"Anybody Wanna Take Me Home"は『Love Is Hell』にも収録されたぐらいだから置いといて、"Do Miss America"、これが僕は好きです。
 2分半の平凡なロックンロール・ソングなんだけど、アメリカン・ロックとポップの伝統を受け継ぎ、ライアン・アダムス流に適当に吐き出したかのような、優れた曲です。「ひっかかり」と「ため」そして「ノリ」というのは大事です。グリーン・デイのビリー・ジョー・アームストロングがバック・ヴォーカルで参加してたりしますが、これは気をつけないと気がつかないかもしれません。

Love Is Hell さらに国内盤だとまた話が違ってきます。国内盤のボーナストラックの収録されている曲"Funeral Marching"がいいんです。感情の迸りを才能でまとめたかのような、これぞライアン・アダムスならでは、といった曲。純粋に素晴らしい曲です。この曲のために国内盤を買うべきだ、と言ってしまいたいぐらいです。アルバム本編のラストの曲"Drugs Not Working"には、アルバムを締めるにふさわしい演出がなされていますが、こんなアルバムに締めなんて関係ありません。

 現在ユニバーサルミュージックのキャンペーンで国内盤『ロックンロール』が1470円です。この値段なら買う価値が十分あると思います。さらにAmazonで対象商品を2枚買うと15%割引なので、この際ニック・ドレイクのアルバムとでもいっしょに買ってみたらどうでしょう?

 そうそう、実は僕はこのアルバムを朝起きるための目覚ましとして重宝してます。いきなりのギターサウンドにびっくりするし、うるさくて不快なんだけど、それでもどうしても憎めないところがぴったりなんです。気持ちいいと眠り続けちゃうんですよ。
このページのトップへ

PAVEMENTのリイシューとStephen Malkmusの歩く道

PAVEMENTのサード・アルバムが2枚組のデラックス・エディション『WOWEE ZOWEE : THE SORDID SENTINELS EDITION』としてリイシュー
- bounce.com[ニュース]


 ついにここまで。『Wowee Zowee: Sordid Sentinels Edition』は、US盤が11月7日、国内盤はPヴァインから11月22日にリリースされます。
 もうクリス・コーネルやトム・モレロやデイヴ・グロールが何してても特に興味ないんだけど(昔からそんなに無いけど)、実はスティーヴン・マルクマスやルー・バーロウのソロアルバムは今でもこっそり買ってたりするんです(別にこっそりでもないけど)。

Pavement それにしても、まずもってペイヴメントのアルバムをデラックス・エディションにすること自体が驚きでした。
 そしてリリースされたのは、ファーストの『Slanted & Enchanted: Luxe & Reduxe』には31曲、セカンドの『Crooked Rain, Crooked Rain: L.A.'s Desert Origins』には37曲のボーナストラックという、実に豪快なMatadorらしすぎるリイシューでした。とりあえず入れられるものは全ていれとけ、って感じです。サブタイトルの付け方もすごく気を使ってて好感が持てますよね。

 そういえば、その昔Matadorのイベントに行ったときにただでもらったCDは、3枚組で全43曲収録、うち2枚がMatadorのGreatest Hitsで、残り1枚は未発表曲集というとんでもない代物でした。その精神はリイシューでも変わらないようです。
 といっても気になりながらもペイヴメントのデラックス・エディションは買ってません。だってアルバム持ってるし。そのうち買うかもしれませんが、とりあえず今はまだ。

 90年代を席巻した「オルタナティヴ・ロック」は、「グランジ」が最も有名だけど、その中にもいろいろあって、ペイヴメントは当時「ロウ・ファイ(lo-hi)」に分類されて、その筆頭に位置したバンドです。
 適当に説明すると、「ロウ・ファイ」っていうのは、お金がなくてもいい音楽ができる、ハイ・テクノロジーを使わずに、安い機材でもすごい演奏能力がなくても、アイディア次第でいい音楽が創れる、というようなムーヴメント、かな。

 「グランジ」の人もお金がなさそうだけど、彼らはネルシャツ着て、ディストーション歪ませてワイルドでクールな音楽をやりながら、実はナイーヴで苦悩してて西海岸のシアトルの橋の下で生活しているようなイメージ戦略、でしょうか? 脱衣あり。代表はニルヴァーナ、パールジャム。

Sebadoh 「ロウ・ファイ」は、普通のシャツを着て、音楽オタクで、宅録とかしちゃってレコードショップに持ち込んだりして、やっぱりナイーヴだけど苦悩はそうでもなく、セックス・ピストルズはそんなに好きじゃなくアンダーグラウンドな音楽を好み、屋根裏部屋に生息していそうなイメージ?? 
 脱衣無し、眼鏡歓迎。代表はペイヴメント、セバドー。実はBECKも最初はこのへんに分類されてたような。

 ちなみに、ウェスタン・ブーツじゃなくてスニーカーを履いて、グラム・パーソンズが好きで、「最後はバンジョーの弦で首を吊ることになっている(ライアン・アダムス談)」、のが「オルタナ・カントリー」です。
 共通点はガンズ・アンド・ローゼズが嫌いで(ほんとは好きでも公言しない)、R.E.M.が好きなことでしょうか。

 もちろん、そんな分類に何の意味も価値もありません。新しく出てきたよくわからないのを、わかりやすくするためのイメージですね。僕が書いた説明も偏見を集めた冗談のようなものです。
 
 ペイヴメントの話に戻ります。
Slanted & Enchanted ペイヴメントは、1989年カリフォルニア州ストックトンでスティーヴン・マルクマス中心に結成。
 ニューヨークのインディーレーベルMatador(マタドール)と契約し、ファーストアルバム『Slanted & Enchanted』(1992)を発表。あまりに独特(変)だったのと、素人っぽい親父ドラマーがいたせいか、少しイロモノ扱いされたが、その音楽は高く評価されます。
 そして、親父ドラマー解雇後のセカンドアルバム『Crooked Rain, Crooked Rain』(1994)により、その評価を決定的にするだけでなく、その音楽性の真価が本当に認められることになり、大成功を収めるのです。『Crooked Rain, Crooked Rain』は現在でも90年代を代表する名盤の位置についていますが、そういう風に聴くと、その独特さにびっくりすると思います。素晴らしいアルバムに違いはないんですが、その素晴らしさの質が異質なんですよね。とにかく、このアルバムでペイヴメントはメジャーレーベルの力を借りずに成功した希有なバンドとなるわけです。

Brighten The Corners 以降ペイヴメントはサードアルバム『Wowee Zowee』(1995)発表後、『Brighten The Corners』(1997)、『Terror Twilight』(1999)と、独特だけど、真当なロックバンド(といってもかなり変)としての道を歩んでいきます。「オルタナ」ブームが終わった後も唯一無二の存在としてその評価を確固たるものとし、独特の音楽を鳴らし続けます。そうそう、僕がペイヴメントのライヴを初めて見たとき、かなり真当ないいライヴをしてたのでびっくりしました。そして1999年、さくっと解散、というところです。
 
Stephen Malkmus スティーヴン・マルクマスはペイヴメント解散後、ソロアルバム『Stephen Malkmus』(2001)をリリースして真当なシンガー・ソングライターとしての道を歩むかと思いきや、その後スティーヴン・マルクマス&ザ・ジックス名義の『Pig Lib』(2003)、そして『Face The Truth』(2005)とリリースを重ね、やっぱり独特の変な道をひた走ってます。いい曲を書いて、独特のひねりと歪みで表現する素敵な音楽ですね。もうステーヴン・マルクマスに吹く風はなさそうですけど、そんなこと関係なく、相変わらず飄々と音楽をやり続ける姿には、こう、何と言うか、来るものがあります。
このページのトップへ

PRINCE『ULTIMATE』

Prince UltimateULTIMATE』PRINCE

 歴代3作目のプリンスのワーナー時代の編集盤。
 「アルティメイト(究極)」という名前が付いているわりには、ベストアルバムとしてもレアトラックスとしても中途半端だと多くの人が思ったんじゃないでしょうか。僕も思いました。それでも購入してしまうのは、今後のプリンスのカタログのリマスター、デラックス・エディション化のための未来への投資、ではなくて、単にDisc2のミックス集が聴きたいという欲望に勝てないだけ。

 だけど、そんなささやかな不満は、Disc2の"Little Red Corvette (Dance Remix)"を聴いた瞬間に吹っ飛んじゃいました。素晴らしすぎ。原曲からそんなにアレンジを変えるわけでもなく、ちょっとしたアイディアの追加ですごく魅力的なミックスになってます。間奏での音の減らしかたとか、本当に絶妙。元々が繰り返しに耐える曲なので、長くなっても違和感がないどころか余計魅力的です。
 "Little Red Corvette"に限らず、プリンスの楽曲には反復させることによって魅力が倍増するようなつくりのものが多いんですよね。しっかり引っ掛かって快感を生み出すフック、永遠に続いて欲しい気持ちにさせるリズム、そして魅力的なメロディとハーモニー、そんなプリンスの音楽の魅力はリミックスされても失われるわけがなく、新たな魅力を引き出して僕を楽しませてくれます。

Prince The Hits Disc1は…、あんまり聴いてないんで大きなことは言えませんが、2001年の『The Very Best of Prince』よりは聴きやすいんじゃないでしょうか。それに『The Hits/The B-Sides』にのみ収録されていた"Nothing Compares 2 U"のプリンス・ヴァージョンが聴けるのは好感が持てます。
 プリンスのベストアルバムを1枚で作ろうとすれば不満だらけになるのは仕方がないことです。

Prince そうですね、個人的な感情に流されて2つだけ言ってしまえば、『Diamonds and Pearls』(1991)から3曲も選んでいるのがダメすぎです。"Cream"(または"Gett Off")だけで十分。
 それと『The Love Symbol』(1992)から"Sexy M.F."を選ばないのもダメです。"My Name Is Prince"をわざわざ収録する意味が不明。当時は"My Name Is Prince"と言う必要があったのかもしれないけれど、今はそんな必要ありません。
 ベストなら素直に『The Hits/The B-Sides』をリマスターしやがれ、といったところでしょうか。
 
 まあ、Disc2に満足してるのでOKです。Disc2だけでリリースしても一部の人にしか売れないでしょうしね。
このページのトップへ

Sam Cooke "The Best Thing In Life Are Free"

Sam Cooke at the Copa "The Best Things In Life Are Free"は、サム・クックが『Sam Cooke at the Copa』のオープニングで歌ってる曲です。
 サム・クックが歌うと「人生で最高のものは自由だ」と高らかに宣言しているように聞こえてくる気がしますが、実は「人生で最高のものは、ただなんだよ」、つまり、お金よりも、お金では買えない愛とか友情とかの方が大事なんだよ、という意味を持つことわざみたいな言葉です。

 この"The Best Things In Life Are Free"という曲を書いたのは、Brown, DeSylva, Henderson。1920年代から30年代に活躍したソングライター・トリオです。書かれたのは1927年、そこまで有名な曲ではありませんが、ポップス、ジャズのスタンダードとして生き残っているだけあって素敵な曲です。

Sam Cooke サム・クックの話に戻ります。
 『Sam Cooke at the Copa』が録音されたのは、1964年7月、ニューヨークの白人系高級ナイトクラブ、コパカバーナ(通称「コパ」)でのライヴです。
 このライヴはサムにとって非常に重要なものでした。コパが権威のある会場で、そこで成功することはミュージシャンをしてのステータスになる、ということもあるでしょう。ただ、それ以上に、人種差別と闘っていたサム・クックにとっては、白人層に受け入れられるといことは重要なことだったんです。彼は「全ての人のために歌う」シンガーです。敵対することではなく、相互理解することを選んだんでしょう。その理想のためにも、重要なライヴだったんですね。

 さらに1958年にサムはコパで失敗していることもあって、彼は成功するためにありとあらゆる手を尽くしているわけです。その選曲にも、ものすごい気をつかっています。絶対に受け入れられなければならない、エンターテイメントとして成功しなければならない、その中で自分の歌いたい歌を、メッセージのこもった歌を歌おうとしているんです。

 "The Best Things In Life Are Free"は、たった1分半、ビッグバンドをバックに楽しく過ぎていくポップソングです。でも、そこにサム・クックが込めた意志は、ここで歌われる他の曲、ピート・シーガーの"If I Had A Hammer"や、ボブ・ディランの"Browin' In The Wind"といった現在でも大きな意味を持つ曲に決して劣ることはないと感じます。そう思って歌詞を読めば、もっと素晴らしい曲に思えてきませんか。

The Best Things In Life Are Free
(Brown, DeSylva, Henderson)

The moon belongs to ev'ryone  月はみんなのもの
The best things in life are free  素晴らしいものはただなんだ
The stars belong to ev'ryone  星はみんなのもの
They gleam there for you and me  君と僕のために光ってるんだ

The flowers in spring  春に咲く花
The robins that sing  さえずる小鳥
The sunbeams that shine  輝く陽光
They're yours, they're mine  みんな君のもの、僕のもの

And love can come to ev'ryone  そして愛はみんなのもとにやって来る
The best things in life are free  素晴らしいものはただなんだ
このページのトップへ

歌うということ

国旗国歌強制は違憲 - 東京新聞


 最初このニュースを見たとき、普通に妥当だと思いました。でも、まあ、いろいろな意見が出ますよね、こういうのは。それにしても、こわい意見(僕にとって)が多いなあ、と少しびっくりしました。まあ、多くの人がこの判決に納得がいかないのと同じように、多くの人が当たり前だと思ったでしょうから、先に納得がいかない意見が多く出るものですよね。
【“歌うということ”の続きを読む】
このページのトップへ

レーベル雑感:ANTI-(アンタイ)編

アンタアンタイいかがっすか?


http://www.sonymusic.co.jp/Music/International/Special/anti/

 突然ですが、音楽レーベル雑感シリーズの時間です。
 第一回はANTI-(アンタイ)。冒頭の眩暈がしそうなキャッチフレーズは、日本のソニー・ミュージック内にあるANTI-のページからの引用です。
 もうかなり脱力、やる気なさそうな感じですが、その実態はかなり硬派で真摯なミュージック・レーベルなんですよ。

 ANTI-は、アメリカのインディペンド・パンク・レーベル Epitaph(エピタフ)内に、トム・ウェイツのアルバム『Mule Variations』に合わせて1999年に設立されたレーベルです。

Tom Waits トム・ウェイツがエピタフと契約してアルバムをリリースするというのは、当時かなりニュースになりました。だってトム・ウェイツとエピタフって普通結びつかないですよ。
 今でこそオフスプリグが「アハンアハン」(だいぶ前か?)と大ヒットを飛ばしてたりしますが、もともとエピタフは80年代に誕生したUSパンクの雄、バッド・レリジョン(BAD RELIGION)のメンバー、ブレット・ガーヴィッツが西海岸(LA)に設立したレーベルです。かなりコアです。
 ニルヴァーナが大ブレイクして、オルタナティヴ・ロック、グランジの世の中になってサブ・ポップ(SUB POP)が一躍表舞台に立つことになっても、ひたすらコアなパンクをリリースし続けていたレーベルなのです。オルタナティヴに夢中だった僕はエピタフのアルバムに手を出すことはあまりありませんでしたが、その一貫した姿勢には一目置かれていたと記憶しています。

Joe Strummer そんなエピタフから突如誕生したANTI-レーベル。当時は「は?」という感じでしたが、リリースを重ねた今ならばわかります。形骸化した「パンク」の精神を、より自由に、表舞台に立たせるべく、良質な音楽をリリースするためのレーベルだったのです。パンクとは、3コードの単純な音楽を、ギターをかき鳴らして叫ぶだけの音楽ではないということですね。パンクの精神を詳細に説明するのは面倒なのでしませんが、スタイルじゃなく精神の話をすれば、「ボブ・マーリーこそ最高のパンクスだ」と言っても特に差し支えないというようなことです。特殊な趣味が無いなら、とげとげの付いた首輪を着ける必要なんてないんです。

 本当のANTI-に掲げられている理念は

real artists creating great recordings on their own terms.
(自分のやり方を貫いて、偉大な作品を創造する、本物のアーティスト)


という崇高なものです。冒頭のは日本だけです。

Joe Henry そうですね、重要なのは、僕はANTI-からのリリースを、知らず知らずのうちに、かなり買ってるということです。ジョー・ストラマー、ソロモン・バーク、ブジュ・バントン、ダニエル・ラノワ、トム・ウェイツ、エリオット・スミス、ジョー・ヘンリー、そしてマイケル・フランティというような、世間的にジャンルも嗜好も違いそうなミュージシャンのアルバムをリリースし、それを一人の人間に知らずのうちに買わせてしまうのは、なかなかすごいことだと思います。これは理想的とさえ言える理念をしっかりと実行している証明なんじゃないでしょうか。
 まあ日本のはアレ(アンタもアンタイ…)ですが、そのうち気づくでしょう。ソニーの国内盤もボーナストラックとかがんばってるし、いい仕事してると思いますよ。

Neco Case そうそう、「超ドープ音響系オルタナ・カントリー・フォーク」(何だそれ?)の歌姫、ニーコ・ケース(Neko Case)のアルバム『Fox Confessor Brings the Flood』の国内盤(邦題『キツネにつままれたニーコ』)もリリースされちゃうなんてびっくりです。繋がりってすごいですね。
 ライアン・アダムスもニーコ・ケースのファンで、彼女のセカンドアルバム『Furnace Room Lullaby』に参加してたりもしてます。この最新アルバムには元ザ・バンドのガース・ハドソンも参加。すごいですよね。

Neko Case ニーコ・ケースは、名前に猫(neko)と入ってるためか、ネコ科の動物が大好きで、よくアルバム・ジャケットにネコ科の動物のイラストを使うことでも有名です(本当はどうなんだろう?)。
 国内盤はジャケットが違いますけど、まあソニーが日本でほぼ無名のミュージシャンのアルバムを売るんだから慎重にもなりますよね。でも、こっちもなかなかクールだと思いますよ。動物好きなのもちゃんとわかるし。

 それはそうと、ANTI-からリリースされたマイケル・フランティ&スピアヘッドのニューアルバム『Yell Fire!』(国内盤:『イェル・ファイア!』)素晴らしいですよ。本当はこれが本題だったんだけど、まあいいや。
このページのトップへ

グラム・パーソンズの死と盗まれた遺体

GP グラム・パーソンズ(Gram Parsons)は、バーズ、フライング・ブリトー・ブラザーズ、そしてソロとして、1960年代後半から70年代前半にかけて活躍した、「カントリー・ロックを開拓した」とも言われるミュージシャンです。
 ローリング・ストーンズ(特にキース・リチャーズ)との交流も有名で、ストーンズの名曲"Wild Hoses"(『Sticky Fingers』収録)は、パーソンズにインスパイアされて書かれたと言われています。また、パーソンズもフライング・ブリトー・ブラザーズで録音しているので、パーソンズのために書かれたとも言われています。こちらは『The Gilded Palace of Sin/Burrito Deluxe』等で聴くことができます。
 夭折したため活動期間は短かったですが、後世に大きな影響を与え、その音楽は現在でも愛され続けているすごいミュージシャンです。

 さて、本題。
 グラム・パーソンズは、1973年9月19日、26歳の時に、ドラッグとアルコールのオーバードーズ(過量服用)により逝去。そして彼の死後、遺体が盗まれるという衝撃的な事件が起きたのです。

Grievous Angel グラム・パーソンズは1960年代の後半ぐらいから、ヨシュアツリー国立公園(Joshua Tree National Park、通称Joshua Tree)に魅せられ、よく訪れていたそうです。ヨシュアツリー国立公園とは、U2のアルバム『The Joshua Tree』でも有名な、砂漠にヨシュアツリーが生えているカリフォルニア州の南東部にある公園です。公園といっても、砂漠あり山脈ありと、日本の公園のイメージとはかけ離れたすごい自然がある場所のようです。
 そこでパーソンズは、ロッククライミングをしたり、砂漠を散策したり、UFOを探したり(?)して過ごしていたようです。

 1973年、グラム・パーソンズはその愛する場所の近くの宿で亡くなりました。当然遺体は家族の元に送り返されますよね。それが、ルイジアナ州ニューオーリンズの家族の元に送る途中、カリフォルニアのロスアンゼルス空港から遺体が盗まれちゃったわけです。

 盗んだのは、パーソンズの友人でロード・マネージャーでもあったフィル・カウフマン(Phil Kaufman)と、他一名。パーソンズとの「僕が死んだら遺体を焼いて、遺灰をヨシュアツリーに撒いて欲しい」という生前の約束を守るために行ったのです。これはパーソンズが葬儀での遺体への儀式を嫌ったためと言われています。もちろん愛する場所で眠りたいという想いもあるでしょう。どちらにせよ、グラム・パーソンズらしいと思います。

 カウフマンたちは盗んだ遺体を車に乗せ、途中でビールとガソリンを買うためだけに止まり、後はロサンゼルスからヨシュアツリーまでひたすら突っ走りました。ヨシュアツリーの、パーソンズの大好きだった岩の側で、棺にガソリンをかけて火葬して、約束を果たしたのです。そして、亡き友人のために献杯したのでしょう。

 その後、カウフマンたちはもちろん逮捕され、棺を盗んで焼いた罪に問われました。しかし、死体を盗んだことに対しては罪に問われなかったそうです。棺と死体ではえらい違いです。遺族にパーソンズの希望、カウフマンたちのパーソンズへの想いが理解されたのでしょう。焼け残りはニューオーリンズに送られ埋葬されました。こうして「グラム・パーソンズ遺体盗難事件」は幕を下ろしたのです。
 ヨシュアツリーのパーソンズの火葬地では、念願かなってごきげんなパーソンズの幽霊が夜な夜な歌って、現在でもロッククライマーたちに愛されているそうです。
 
 この話は非常に有名で、2003年に『Grand Theft Parsons』という映画にもなりました。見たことないけど、ブラック・コメディらしいです。

【LINKS】
The Gram Parsons Homepage FAQ
Gram Parsons - Wikipedia, the free encyclopedia
Gram Parsons (1946 - 1973) - Find A Grave Memorial
Joshua Tree National Park - Wikipedia, the free encyclopedia

【“グラム・パーソンズの死と盗まれた遺体”の続きを読む】
このページのトップへ

別のこと

Jimi Hendrix 今日、9月18日はジミ・ヘンドリックスの命日ということなので、彼についてどっぷりと書いていたんですが、うっかり消してしまいました。ははは。やる気がなくなりました。ときどき打たれ弱いんです。
 何書いたか一応覚えているけど、書いたらそれで満足しちゃうんですよね。命日とは何の関係もない話なので、気が向いたらそのうちに(もう書かないだろうなあ)。

 というわけで別のことを。
【“別のこと”の続きを読む】
このページのトップへ

Bill Withersの"USE ME"が日産のCM曲に

Still Bill たまたまテレビを見てたら、CMでビル・ウィザーズの「Use Me」が流れてたのでびっくりしました。
 「Use Me」はビル・ウィザーズのセカンドアルバム『Still Bill』(1972)収録の、彼のファンクサイドを代表する名曲です。カヴァーもたくさんされていて、多分ビル・ウィザーズの曲の中で4番目ぐらいに有名だと思います。イントロからものすごいインパクトがあるので、思わず鳴った瞬間にTVに注目してしまいました。

 そのCMは、日産ティーダ(TIIDA)のCM「New Luxury篇」。イタリアロケ、かっこいいいモデルさんが出演していて、なかなかクールです。何より音楽がクールです。9月1日から流れてるようです。
 過去の名曲をCMに使うのは賛否両論あるかもしれませんが、その曲のイメージを著しく損なわない限り、いいんじゃないでしょうか。名曲というのはCMに使われたぐらいで軽く損なわれるものじゃないし、注目されますしね。しかも今回はタイアップ効果(?)で、ビル・ウィザーズのベストアルバム『ベスト・オブ・ビル・ウィザース』の国内盤がリイシューされちゃってます。さすが日産、すごいですね。

Bill Withers このリイシュー、素晴らしいです。内容は以前までのとそんなに変わりません。曲順がちょっと変わったのと、ボーナストラックが一曲追加されたぐらい。今回は「Use Me」が最大の売りのようで1曲目になってますが、「Use Me」はライヴアルバム『Live at Carnegie Hall』の1曲目でも演奏されてるし全然問題ないでしょう。最大の変更点はジャケット。以前の国内盤のジャケットは、ビル・ウィザーズというミュージシャンの性質をちっとも理解していない前時代的なひどいものでした。それが今回、ビルの顔が8つも載ってるキュートなジャケットに変更されたのはとても喜ばしいことです。こういうCM効果は歓迎です。

【LINKS】
日産:CMギャラリー
日産:ティーダ公式ブログ: ティーダの新テレビCM公開!
【“Bill Withersの"USE ME"が日産のCM曲に”の続きを読む】
このページのトップへ

新しいiPod shuffle、魅力的です

iPod shuffleApple iPod shuffle 1GB MA564J/A
 アップルコンピュータ

 今回発表されたiPodシリーズで、一番欲しいと思ったのはiPod nanoです。しかし、一番驚いたのはやっぱりiPod shuffleです。思いっ切り変わりましたから。
 iPod shuffleは、数々の欠点を抱えながらも、優れた思想を持った素晴らしいミュージックプレイヤーでした。そして、今回の「音楽を身につける」という思想を突き詰めたデザイン、すごく素敵です。
 前モデルまでの野暮ったいデザインも、機能と値段を突き詰めた結果です。そう考えれば悪くなったけど、やっぱり野暮ったいプラスチックのチューインガムより、クールなアルミニウムの正方形の方がいいですよね。
 
iPod shuffle でも、接続がUSB直挿しじゃなくて、ヘッドフォン端子を通してのDock接続になってしまったことは残念です。USB直挿しってすごく便利なんですよね。普段の充電や曲の入れ替えでもそうだし、フラッシュメモリとしてMacとWindows間でのちょっとしたデータの移行に使うのにも便利でした。それをいちいちイヤフォンはずして、わざわざ専用のDockに繋がなくてはいけないというのは、退化です。でも、「音楽を身につける」という思想の前では犠牲にしなくてはいけないところなんでしょう。かっこよくあるためにはいろいろ大変みたいです。
 ちょっとだけ今のうちにUSB直挿しの前モデル『Apple iPod shuffle 512MB M9724J/A』を買っとこうかなとも思ったけど(僕の初代iPod shuffleは既に壊れている)、新モデルは1GBで9800円というとっても素敵な値段なんですよね。それに、ちょっと面倒でも新しくてかっこいいのを使ってみたいじゃないですか。
このページのトップへ

新しいiPod nano、魅力的です。

IPod nano 昨日発表された新しいiPodシリーズ、すごく魅力的です。
 特に「Completely remastered.」されたiPod Nano、これ、いいですね。僕はiPodがアップデートされるとまずバッテリー駆動時間をチェックするんですが、これがついに24時間! 長くなりましたねえ。僕はiPodを初代から利用しているので、どうしてもバッテリーがへたることを前提にして考えてしまうのです。24時間もあれば多少へたっても長く持つんじゃないかな、と思います。
 それから素材マニアとしては、ボディが酸化被膜処理アルミニウムになったことも見逃せません。iPod miniの手触りが好きだったのでこれはうれしいです。ちょっとざらざら感のあるひんやりとした感触が好きだったんです。6800円出してiPod miniをバッテリー交換サービスに出そうかとも思っていたんですけど、今はnanoを買ってしまいたい気持ちでいっぱいです。カラーもグリーンがあるし。

 普通のiPodも値段も安くなったし、多機能にもなりましたね。30GBで29800円なんてびっくりです。ただ、僕はiPodで映像を見る気もゲームをやる気もないので、軽くてミュージック・プレイヤーに特化したnanoの方が魅力的です。かわいいし。それに偏見かもしれませんが、HDDよりフラッシュメモリの方がバッテリーが持つ気がしてるんですよね。逆に音質はiPodの方がいいような気がしてるんですが、所詮圧縮音源なのでそこまでは気にしません。

【LINKS】
アップル
ITmedia +D : 写真で見る新「iPod」
このページのトップへ

『Ultimate Isaac Hayes: Can You Dig It?』

Isaac Hayes 『Ultimate Isaac Hayes: Can You Dig It?』は、これ一枚(2CD+DVDの3枚組だけど)でSTAXのスーパースター、アイザック・ヘイズのことがまるわかりになった気分になれる、優れた編集盤です。あくまで気分ですが。
 まず、特製デジパックのジャケットを開くと、いきなり上半身裸でアイザック・ヘイズがマッチョポーズをとってます。これはけっこう年とってからの写真だと思うんですけど、つやつやのむちむちです。

 さらに、おまけのDVDがすごい。15分と短いですが、内容は非常に強力です。圧巻は、高名な1972年のWATTWAXでのパフォーマンス、アイザック・ヘイズの登場シーンです。マントを脱ぎ捨て、素肌にゴールドのチェーンを絡ませた衣装をあらわにする姿は、常識的にはどう考えても変態です。悪趣味とさえ言えるでしょう。しかし、観客の熱狂を受けて堂々とそれに応える姿は、まさにスーパースターです。変に感じさせないオーラがあるんですね。しかも、真面目に考えれば当時の時代背景さえ考察できるらしいです。まあ、何も考えなくてもインパクトありすぎです。
 それと、サウスパークのアニメクリップ(?)も付いてるんです。ちょっと楽しいですよ。

Shaft さて、アイザック・ヘイズのマッチョさをアピールしてみましたが、普通に考えればこの人、ものすごい知性派ですよね。マッチョな露出戦略もそうですけど(これは本人が考えたんじゃないかもしれないけど)、そのサウンドにはグルーヴとともに知性が溢れています。ソロ以前のキャリアも、それはすごいものです。STAXの凄腕バックバンドThe Mar-Keysに所属してたり、さらにデヴィッド・ポーターと組んで、サム&ムーアの「Soul Man」や「Hold On I'm Comin」といった大ヒット曲の作曲もしてるんですから。 
 『Shaft』がすごすぎてそればかりが目立つ感じもしますが、やはりアイザック・ヘイズはすごいミュージシャンです。すごいシンガーだとは思いませんが、あらゆる点ですごいミュージシャンです。『Ultimate Isaac Hayes: Can You Dig It?』の2枚のCDに時間目一杯に収録されたその音楽、充実してます。商品としても、2005年リマスター、ブックレットには写真多数、詳細なライナーノーツ付き(面倒だから読んでないけど)、本当に充実です。
このページのトップへ

R.E.M.、オリジナル・メンバーでのライヴ決定

 R.E.M.が、9月16日にThe Georgia Music Hall Of Fameのセレモニーで、1997年に脱退したドラマーのビル・ベリーと共にオリジナル・メンバーでライヴをするそうです(bounce.comより)。そのまま復帰ということではなく、とりあえず1日限りみたいです。

 このニュースに、僕は心の中にほんのり暖かい気持ちが宿ったような喜びを感じました。もちろんそのライヴに行けるわけはないし(行く気もない)、ビル・ベリーの復帰を求めてたわけでもないんです。実際、僕はビル・ベリーが脱退してR.E.M.がダメになったとは全く考えていないですし、彼の脱退後のアルバムも大好きですから。
 ただ、僕にとってR.E.M.が特別なバンドであることは今も昔も変わらないんだけれど、特にビル・ベリー脱退前の不動の4人だった頃の彼らのアルバムにものすごい思い入れがあるだけです。そうですね、これはただの感傷です。きっとThe Georgia Music Hall Of Fameという過去の栄光を讚えられるイベントにオリジナル・メンバーで参加するということが、ちょっといいな、って感じられるんでしょうね。今でも仲がいいんだなっていうのはもちろん、洒落っ気みないなものも感じられません? 

R.E.M. そうそう、嬉しいことにR.E.M.の映像作品で僕が最高だと思っている『Road Movie』のDVDが廉価(そこまで安くないけど)でリイシューされたんです。僕はビデオで持ってるんだけど、もうビデオは使ってないのでDVDが欲しいなってずっと思ってたんです。前回発売された時はDVD本体自体を持っていなかったので。『Tourfilm(邦題グリーン・ワールド・ツアー)』もいいんだけど、僕は『Road Movie』の方が好きです。あくまで比較すればですが。
 それと、もうすぐリリースされるR.E.M.のI.R.S.時代の新しいベストアルバム『And I Feel Fine: Best of the I.R.S. Years 1982-1987』の2枚組の方のDisc2も楽しみだったりします。移籍したアーティストによくあるように、I.R.S.時代のベストアルバムにはいい加減な編集みないなのもあったんですが、これは気合いは入ってそうですね。
このページのトップへ

眼鏡

Diggy Gillespie とても悲しいことに、眼鏡を踏んづけてフレームを曲げてしまいました。
 古の伝説のミュージシャン、ディジー・ガレスピーが、彼を尊敬する後進たちに、眼鏡は非常に重要なものだから大事にするべきだ、壊れないように縁付きのものが望ましい、と説いたという故事に従って、けっこういいものを使っていたのです。気に入ってたんだけど、まあ自分のせいですからね、仕方ないです。やっぱりたまにしか使わないのが悪いんでしょうね。

 ちなみにディジー・ガレスピーの故事の出典は忘れました。そもそもそんな話があるのかすら怪しいので信じないでくださいね。眼鏡がトレードマークなのは本当です。
このページのトップへ

FC2Ad


PROFILE

スターフィッシュとコーヒー

Name:しん
音楽とコーヒーと暇が好きな
20代後半。Macuser。
コメント、トラックバック、
リンク、お気軽にどうぞ。
about

CATEGORIES

CALENDAR

08 | 2006/09 | 10
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

RECENT ENTRIES

MONTHLY ARCHIVES

SEARCH

RECOMMENDS

20ten
20Ten
Prince
michaelfranti
Sound of Sunshine
Michael Franti & Spearhead
U2360
U@ 360 at the Rose Bowl (2pc) [DVD]
[Blu-ray]
国内版[DVD]
rem""
Fables of the Reconstruction (Bonus CD)
R.E.M.
fishmans
公式版 すばらしいフィッシュマンズの本(DVD付)
21Nights
21 Nights
Prince
Cardinology
Cardinology
Ryan Adams
Lucinda
Little Honey
Lucinda Williams
ani
Red Letter Year
Ani DiFranco
Franti
All Rebel Rockers
Michael Franti
black_joe
Tell 'Em What Your Name Is
Black Joe Lewis & The Honeybears
wilco
Wilco (The Album)
Wilco
Prince
LotusFlow3r
Prince
Relentless7
White Lies for Dark Times
Ben Harper & Relentless7

Comments & Trackbacks

RSS and more

ARTIST LIST

取り上げたミュージシャンのリストです。面倒なのでごく一部の記事しかサポートしていません。気が向いたら過去記事も加えますが、主に未来に向けて増えていきます。

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。