『Life on Planet Groove』はどこまでもファンキーなとにかくすっごいライヴアルバムです。メイシオ・パーカーといえばファンクミュージックの代名詞的な存在で、ジェームズ・ブラウンやジョージ・クリントン、プリンス等とのお仕事でも有名なファンキーなサックスプレイヤーですね。
ネヴィルブラザーズはニューオリンズの音楽から生まれ、その伝統を継承しているグループですが、聴くと完全にネヴィルブラザーズサウンドとしか言い様がないんじゃないかってぐらいの音楽です。このアルバムにもスティーヴン・スティルスやローリングストーンズ、ボブ・マーリー等の多様なカバーがメドレーで収録されてるけど、どれもこれもネヴィルブラザーズグルーヴに包まれていて、違和感がないし、すごい勢いにのって盛り上がっていけます。MCで「アメリカンミュージックが生まれた場所、ニューオーリンズに連れてってやるぜっ」というのがあるけど、自分たちがやっている音楽へのこの自信、誇り、すごいものがあります。きっと聴けば納得ですよ。
『Yellow Moon』といえば、サム・クック「A Change Is Gonna Come」マニアにとって外せない作品です。なにせニューオーリンズの雄ネヴィル・ブラザーズがカバー、歌うのはアーロン・ネヴィル、そしてダニエル・ラノワ、ブライアン・イーノという音創りのスペシャリストが参加してるとなれば、ものすごく良さそうですよね。実際素晴らしいです。あくまでアーロン・ネヴィルの歌を中心にしながらも、さりげなく盛り上げるリズム、ダニエル・ラノワとブライアン・イーノが創りあげる、歌に寄り添うように、そして幻想的でありながらもどこか温かいサウンド、素晴らしい「A Change Is Gonna Come」です。もちろんサム・クックのオリジナルにはかないませんが、オリジナルとはまた違う魅力があるし、20年以上たって、これだけ素晴らしいカバーが生まれているというのは嬉しいことです。ネヴィル・ブラザーズの場合、アーロンよりも、シリルやアート・ネヴィルがリードヴォーカルをとる曲の方が好きだったりもしますが(ネヴィル・ブラザーズは曲によってリードヴォーカルが変わるんです、そこが魅力の一つ)、この曲はアーロン・ネヴィル以外考えられないですね。本当いいんですよ。
『Shine』はそんなダニエル・ラノワが2003年にリリースした3作目のソロアルバム。その独特な響きで、柔らかく包み込まれような雰囲気を持った、ちょっと不思議なアメリカンミュージックです。このアルバムはメキシコ、ダブリン、L.A、カナダからインスピレーションを得て作られたそうです。でもメキシコといっても雰囲気みたいなもので、アメリカから見た(ダニエル・ラノワはカナダ人ですが)メキシコっぽいなって思います。そんなわけで一般的なワールドミュージックみたいな感じはなく、あくまでダニエル・ラノワが探求し、経験してまとめあげた音楽なんじゃないでしょうか。ジョアン・ジルベルトがメキシコで音楽を創っても(『三月の水』とか)、メキシコ音楽にはならずジョアン・ジルベルトの音楽だったように(ちょっと意味は違うかも)。
そういう訳で1979年リリース、クインシー・ジョーンズプロデュースの『Off the Wall』を聴いたのはだいぶ後になってから。びっくりしました、かっこいんだもん。純粋に音楽として。芸人と認識していたマイケル・ジャクソン(ジャクソン5時代は別)が、すごいミュージシャンなんだってやっと理解でき、認識を改めました。しかし調子に乗って買ったベストアルバムはちょっときつかった。曲によってはいいんだけど、通して聴くことは僕には困難でした。でも『Off the Wall』はかっこいいなあ。本当。音楽以外のところでつけられたマイケル・ジャクソンへの変なイメージを捨てて、良質のR&B、ポップミュージックとして聴けますよ。
僕がたまに見に行くサイトに、YAMAHAがやってる「おんがく日めくり」があります。「おんがく日めくり」はその日にちなんだ音楽の話題が載ってる音楽カレンダーです。YAMAHAだけあってちょっとクラシックの話題が多いけど、ジャンルにとらわれずいろいろな話題が載ってるので楽しいです。話題も音楽家の誕生日や没日だけでなく、例えばアレサ・フランクリンの『至上の愛』の録音日や、ウラディミール・ホロヴィッツのアメリカデビューの日など、いろんな話題が載ってます。イラスト付きなのも楽しいです。今日(1月22日)はJ.J.ジョンソンの誕生日で、明日はジャンゴ・ラインハルトの誕生日、明後日はキース・ジャレットの『ケルン・コンサート』の録音日です。ちょっと楽しくなってきません? 残念ながらもう更新は終了してますが、残ってて欲しいなって思うサイトです。企業サイトなのに暖かさを感じますし。イラストがあるからかな。
ふっと肖像で思い出したのは、アイルランドを旅してたときに、現地で知り合った人とパブに行った時のこと。そのパブにご当地のU2のボノやシネイド・オコナーから、ボブ・ディランやミック・ジャガーなど、たくさんのミュージシャンの肖像が描かれた大きな絵があったんです。「誰だかわかる?」って聞かれて、ことごとく答えられたんだけど、ただ一人わからなかったのはブームタウン・ラッツのボブ・ゲルドフ。ヒントで「カマカマカマカマカマカマ」【注】って歌ってくれたんだけど名前が出てこなかった。彼の青春だったそうです。ちょっと悪いことしたかな。好きじゃなくてもフレディ・マーキュリーはわかったのに(まあわかるだろうけど)。それでも驚かれました。楽しい思い出ではあるけど、そんなことがあってもブームタウン・ラッツはいまいち好きじゃないです。
ソウルレジェンド、ウィルソン・ピケットが心臓発作で死去したそうです。享年64歳。(bounce.comより)
特に『Only the Strong Survive』での「Soul Survivor」は、まさに生き残ったものとしてのその存在感にすげえなって思ったものです。ちょっと調べたら『Only the Strong Survive』は『ソウル・サヴァイヴァー』というタイトルで国内盤DVDになってます。サントラの国内盤も出てたんですね。知らなかった。この映画はウィルソン・ピケットの他にも、ジェリー・バトラーやアイザック・ヘイズ、サム・ムーアやアン・ピープルズ等、すごすぎる面々が出演してるドキュメンタリー映画。観たいなあって思ってたんだけど、サントラでけっこう満足しちゃってたんですよね。サントラはすごく良かったです。特にジェリー・バトラーの「Only the Strong Survive」なんかすごいぐっと来ますよ。
内容的にはモータウンの豪華アーティストがずらり。本当にモータウンはすごかったんだなって思わせてくれます。スティーヴィー・ワンダーの「We Can Work It Out」みたいな名カバーから、いかにも営業戦略的な普通のカバーまで出来にばらつきはありますが、まあ面白いです。こっそりジョン・レノンやジョージ・ハリソンのソロ曲も混じってたりしますし、彼らのソングライティング能力の素晴らしさも楽しめます。あくまでちょっとおもしろいCDですけど。
その曲目を見ただけで、彼の功績の素晴らしさが一瞬で理解できてしまうような名曲ばかりなんですが、残念ながらというべきか、もちろんというべきか、そこにオリジナルが持っていた、全盛期のモータウンサウンドのとんでもない輝きや、躍動感といったものは一切ありません。「I Hear A Symphony」での弦の響きと歌唱とか、ぐっと来るものもありますが、 アレンジもありがちな、スロウなR&B風で特に目新しさもありません。シンガーとしても特別なものは感じません。感傷という言葉が似合ってしまうアルバムです。
でも、それが悪いかっていったら、そんなことも無いとは思います。このアルバムは2002年にネット販売限定でリリースされ、聴きたいなって思ってたところ2004年に一般販売されたので僕はすぐ飛びついたんですが、正直「こんなもんか」って思いました。でも、気合いが入った作りではないんですが、すごく丁寧に作られていると思います。素晴らしい曲はやっぱり素晴らしいですし。気分と状況によっては合うと思います。純粋にカバーアルバムとして聴くんなら、サントラ『Standing in the Shadows of Motown』の方がずっといいとは思うけど、ラモン・ドジャーが自らやってるぶん感傷度はこちらが上ですし、統一感もありますよ。
「Be My Baby」は60年代のガールズポップグループ、ロネッツの言わずとしれた大名曲なわけですが、どうも日本では手に入りにくいようですね。僕も持ってる輸入盤の『The Best of the Ronettes』にきっと「Be My Baby」に魅せられた人々が群がってロングセラーになってるんじゃないでしょうか(想像)。「Be My Baby」について語るなら、必ずフィル・スペクターという名前がついてくるでしょうけど、彼が今どんな人間だろうと関係ありません。「Be My Baby」はとにかく素晴らしいのです。魅惑の、魔法の、史上最強のポップ・ソング。そう言ってしまっても過言ではないでしょう。あのジョン・レノンが魅せられてしまったというのも有名ですね。
その最高のポップソング「Be My Baby」、ロネッツ以外で僕が聴いたことがあるのは、ジョン・レノン(ボックスセット『Anthology』に収録)と、ブライアン・ウィルソン(『Live at the Roxy Theatre』に収録)というポップミュージック、いや20世紀の音楽史上に燦々と輝く大人物のカバーだったりします。まあ単に僕も彼らが大好きなだけですが。ジョン・レノンとブライアン・ウィルソンのカバーもそれぞれの魅力を持った素晴らしさですが、やっぱりロネッツのが最高です。アル・グリーンの一番新しいアルバム『Everything's OK』に入ってる「Be My Baby」は違う曲です。
「Beat On The Brat」はもちろんラモーンズのカバー(オリジナルは『Ramones』に収録)なわけですが、ラモーンズっぽいのは最初と最後だけで、あとは徹底的にU2っぽいです。別に大胆なアレンジを施してるわけではなく、ただ楽しそうに(本当に楽しそうに)U2がラモーンズの曲をやってるだけなんだけど、完全にU2なのです。誰が言っていたのか忘れましたが、「U2の曲は素晴らしいけど、それをU2が演奏すると、とんでもなく素晴らしいものになるんだ」というような話を聞いた(読んだ?)ことがあります。U2にはボノの特徴的な声だけじゃない、不思議なU2マジックみたいなのがあるんですよね。
『We're a Happy Family: a Tribute to Ramones』自体は、皮肉なことに僕ってそんなラモーンズ好きじゃないなって再確認させてくれるようなアルバムだったんですけど(嫌いじゃないし、それなりに好きだけど)、なかなか好感のもてるつくりのトリビュートアルバムだと思います。ちょっと僕はロブ・ゾンビのセンスが合わないみたいなだけです。パール・ジャムがライヴでやる「I Believe In Miracles」とか好きですし。
bounce.comによると、「オリジナル音源にも収録された1975年7月19日のロンドン公演のライヴ音源に加え、その前日7月18日のパフォーマンスを録音した未発表ライヴ音源も収録される」そうです。これは欲しい。『Live!』はライヴアルバムの輝ける金字塔、本当に素晴らしいアルバムなんですが、唯一の不満は収録時間が短い、もっと聴きたい! っていうところだったので、これは歓迎したいです。収録曲と編集が気になるなあ。アーティストが発売しないと決めた音源を、そのアーティストの死後になって発売されて聴くのは多少の罪悪感を伴うんですが(残念ながら僕のファン心理はその罪悪感を乗り越えてしまうけど)、ライヴ音源だとなぜか素直に喜べちゃうんですよ。
しかし、Bob Marleyのデラックスエディション商法には、ちょっとだけいいかげんにしろよっていう気持ちもあったりします。最初の方は、たとえ持ってるアルバムをもう一度(もう二度だったりもする)買うことになるにせよ、そのクオリティの素晴らしさに喜んでたんです。『Catch A Fire』のジャマイカンヴァージョンのリリースは本当に素晴らしいことだと思うし。それが『Rastaman Vibration』のデラックスエディションに収録されてる1976年Roxyでのライヴ音源を、『Live at the Roxy The Complete Concert』としてDisc2にアンコール部分を加えてリリースされたあたりから変わってきました。リリースされたこと自体は嬉しいんだけど、やっぱり最初から完全版で出せよって思っちゃうのも無理ないことですよね。まあDisc2に収録された音源の素晴らしさで、そんな怒りは吹っ飛んじゃいましたけど。
Bob Marleyに関しては、アイランドリリースのアルバムは全部持ってるし(ダブったり三重にダブったりもしている)、ボックスセット、JAD時代の音源、スカ、ロックステディ時代、AMJのいまいちどういう権利になってるのかよくわからないライヴアルバム、DVDまで買い揃えまくってるんだけど、2004年リリースのボックスセット『Grooving Kingston 12』(これがまた素晴らしい!)以来よっぽどのことがないかぎり、なるべくこれ以上増やすのは止めよう、だいぶ音源ダブってるしって誓ったのです。しかし『Live!』のデラックスエディションはきっと買ってしまうでしょう。
Bob Marleyの音楽は、音楽そのものも、それ以上においても、僕にとって(多分あらゆる世界にとっても)本当に、本当に大切なものだし、そのためにお金を使うことはなんて有意義なんだ、って思っちゃうんですよね。でも、例えば『Legend』を繰り返し、繰り返し聴くことだって、むしろそっちの方がずっと有意義だとも思います。実際Bob Marleyの音楽に飽きるってことは無いし。やっぱり、キングレコードからリリースされてるBob Marleyのラストライヴが高音質で正式リリースされないかな、なんても思うけど。
ジ・エッジのライヴでの存在感はとんでもないです。彼の創り出すサウンドに圧倒され、彼のコーラスは身体に染み込んでいき、ギターを弾きながらのうさんくさいダンスに魅了されてしまいます。一見すると、何考えてるかわからない、変な帽子かぶったうさんくさいヒゲのおっさんなんですが、ライヴだと異常にかっこいいです。そう、異常に。ジ・エッジの虜になってしまいそうになるぐらい。東京ドームの反響音ですら心地よく感じるように錯覚してしまうぐらいに(本当に心地よいわけはありません)。
もちろん、それは結成以来一貫して同じメンバーであるバンドの実力でもあるし、彼らとそのスタッフがより良いライヴにするための準備に力を尽くしているからでもあります。正直スタジアムは音楽をやるところだとは思いません。でも、行こうか悩んでるなら、めったにない機会ですからDVDでは伝わりきらないU2の魅力を体験しに行ってみてほしいです。DVDももちろん魅力的で、すごいんだけど。
そしたら何か、違う。来てほしいところで来ない、そんなふうに感じました。なにか物足りないんです。『Unplugged』は良かったので、きっとなんだかんだいっても、いいんだろうなあって思ってたので。もちろんアラニス・モリセットにも10年という時間が経っているわけで、同じ曲を録音したとしても同じようになるわけはないし、同じものを期待してたわけではないんだけど、どうもピンと来ないのです。
参加アーティストはかなり豪華で、それなりにおもしろいし、ボブ・マーリーの曲の良さは楽しめます。でもやっぱり違和感ありますね。わざわざデュエットにしなくても、普通にカヴァーでいいんじゃないって思ってしまいます。普通にカヴァーするよりは、話題になって売れるんだろうけど。まあ、オリジナルが聴きたくなるっていう点では大成功してます。悪くはないんですよ。現代風のアレンジでボブ・マーリーの曲を聴くのも、新鮮でちょっと楽しいし、曲の素晴らしさが再確認できますしね。R&B風味の「Jamming」もけっこうかっこよかったりします。うん、けっこう楽しめると思います。そのうち聴かなくなると思うけど。僕も聴かなくなって掃除してて発見しました。でも、これはこれでいいんじゃないでしょうか。
トリビュート、カヴァーでボブ・マーリーを聴くなら、ブラジルの偉大なアーティスト、ジルベルト・ジルの『Kaya N'Gan Daya』がおすすめです。これは大好きです。もちろんオリジナルにはかないませんが、ジルベルト・ジルなりの良さがあるし、かなり伝わってくるものがあると思いますよ。
これは、かなり、微妙な映画です。この映画で伝わってくるのは、田中麗奈さんはかわいい、それだけ。本当にそれだけ。でも麗奈さんが「うふっ」って微笑むと、まあいっかあと顔が緩んじゃいます。確かにこの笑顔はクスリになるなあ。でも映画としては…。まあ女の子の素敵な笑顔はそれだけで価値があるものなんだってことでしょうか。
Name:しん
音楽とコーヒーと暇が好きな
20代後半。Macuser。
コメント、トラックバック、
リンク、お気軽にどうぞ。
about

@#%&! Smilers
Aimee Mann

All I Intended to Be
Emmylou Harris

City That Care Forgot
Dr. John and the Lower 911

Like a Fire
Solomon Burke

Live at Babeville
Ani Difranco
リージョンは"ALL"です

Accelerate
R.E.M.

Another Country
Tift Merritt

Body of War: Songs That Inspired an Iraq War Veteran
Compilation
| 日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 |
| 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 |
| 15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 | 21 |
| 22 | 23 | 24 | 25 | 26 | 27 | 28 |
| 29 | 30 | 31 | - | - | - | - |

Strangers Almanac [Deluxe Edition]
Whiskeytown

Canon
Ani Difranco

Civilians
Joe Henry

Into the Wild
Eddie Vedder

Mescalito
Ryan Bingham

Yell Fire! Live
Michael Franti

Follow the Lights
Ryan Adams

R.E.M. Live
R.E.M.
[R.E.M.ライヴ(DVD付)]
(国内盤)

Shine
Joni Mitchell

Lifeline
Ben Harper
[Deluxe edition]

Easy Tiger
Ryan Adams
[国内盤]

Planet Earth
Prince
[国内盤]

A Tribute to Joni Mitchell

Sky Blue Sky
[国内盤]
[Special Edition]
Wilco

Live at Massey Hall
Neil Young

West
Lucinda Williams
[国内盤]
取り上げたミュージシャンのリストです。面倒なのでごく一部の記事しかサポートしていません。気が向いたら過去記事も加えますが、主に未来に向けて増えていきます。